ZigZagによるサポートラインとレジスタンスラインについて。
FX関連の情報商材で提供されるノウハウやサインツールなどは、
いわゆる「ライントレード」のロジックを基本とするものが多く、
・サポートライン(支持線) ・レジスタンスライン(抵抗線) |
安値、および高値を基準に引くノウハウやツールがよくあります。
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ZigZag(ジグザグ)は一定条件を満たした高値、安値をマーキングして、
それらのレートを直線で結んでいくトレンド系のインジケーターの1つです。
インジケーターの形状としては「ライン」が引かれていく形になっていますが、
ZigZag(ジグザグ)によって描写されるラインにはさほど実用性はなく、
・一定条件を満たした高値レート ・一定条件を満たした安値レート |
そこにサポートライン、レジスタンスラインを引くようなロジックが、
多くの情報商材系のノウハウやサインツールで実用されているわけです。
ZigZagによるサポートラインとレジスタンスラインについて。
サポートラインは「買い注文」が多く入る可能性が高く、そこで相場が押し上げられるとみられるレートに引く水平ラインで、
・前回安値 ・前日安値 ・過去の最安値 |
対するレジスタンスラインは「売り注文」が多く入る可能性が高く、
そこで相場が下がるとみられるレートに引く水平ラインで、
・前回高値 ・前日高値 ・過去の最高値 |
その上で、ここで言うサポートライン、レジスタンスラインを、
・前日安値、または前日高値
・過去の最安値、または過去の最高値
これらを前提に引く場合には「同じチャート」に対して、
各トレーダーが実際にライン(水平線)を引くレート(位置)は、
・該当するローソク足の実体のレートに合わせてラインを引く ・該当するローソク足のヒゲのレートに合わせてラインを引く |
ですが「前回安値」「前回高値」に該当するポイント(レート)は、
トレーダーによって、どこを「前回」の高値、安値とするか、
その判断基準や考え方が大きく異なる傾向にあります。
これは、そもそもの「高値」と「安値」の基準や考え方が、
やはり、トレーダーごとに異なる傾向にあるからであり、
そこを一定のロジックで定めていくインジケーターが、
「ZigZag(ジグザグ)」
にあたるわけです。
ただ、本来、この「ZigZag(ジグザグ)」というインジケーターは、
高値、安値をマーキングしていく条件を自ら設定できるようになっているため、
その設定をどうするかで、マーキングされる高値、安値のポイントも変わってきます。
つまり「ZigZag(ジグザグ)」による高値、安値のマーキングポイントが、
サポ―トライン、レジスタンスラインとして有効なポイントになるかどうかは、
「その設定をどのように調整するかに左右される」
という事です。
ZigZagによるサポート&レジスタンスの有効性はその「設定」次第。
よって、情報商材などを介して提供されるノウハウやサインツールなどで、ZigZag(ジグザグ)によるサポート&レジスタンスの描写があった場合、
その有効性は実質的にZigZag(ジグザグ)の設定値の有効性に左右されます。
ですが、その設定値に対するサポート&レジスタンスラインが有効となるかは、
そのトレードルールの売買のサイクルなどによっても異なってくるため、
これは、一概に「どのような設定値が最善」と言えるものではありません。
ただ、1つだけ確定的に言える事としては、
ZigZag(ジグザグ)によってマーキングできる安値、高値は、
あくまでも決められたロジック内の条件に基づくポイントになるため、
「シビアな条件でサポート&レジスタンスを引きたい」
というようなトレーダーは、まずZigZagのようなインジケーターを使い、
そのマーキングポイントにラインを引くような事はまずしていないのが実情です。
それこそ、サポートライン、レジスタンスラインを重視するライントレードは、
それらのラインをどのような条件で、どこに引くかが最重要となるため、
ZigZag(ジグザグ)のようなインジケーターに頼っていく形では、
その「精度」が、どうしても低いものになってしまいます。
つまり「ライントレード」でシビアにトレードを行っている、
プロのトレーダーは、自分なりのシビアな基準で自ら、
・サポートライン(支持線)
・レジスタンスライン(抵抗線)
これらのラインを自ら引く形でトレードを行っているという事です。
加えてZigZag(ジグザグ)は、そのロジックの都合上、
最安値、最高値をつけたローソク足にヒゲが伸びていた場合
高値、安値をマーキングしていくポイントは必ずヒゲの先端部分になります。
ローソク足は、その終値が実体、最安値、最高値がヒゲとなるため、
ZigZag(ジグザグ)では最安値、最高値のみが対象になるという事です。
よって、ZigZag(ジグザグ)をベースとしたロジックに従っていく限り、
ローソク足の「実体」のレートをマーキングする事ができません。
この点においても、トレーダーによってはローソク足の実体にあたる、
そのローソク足の「終値」の方を重要してラインを引くため、
・終値レートによるサポートライン(支持線) ・終値レートによるレジスタンスライン(抵抗線) |
それぞれのラインを引くという事はまずしていないはずです。
要するにZigZagによってサポート&レジスタンスを引くロジックは、
それらのラインを引く基準、引き方としては決して「一般的」ではなく、
「サポート&レジスタンスラインを簡易的に引くためのロジック」
なのが実情という事です。
ライントレードを突き詰めるなら。
すでにお伝えした通り、ライントレードは、・サポートライン(支持線)
・レジスタンスライン(抵抗線)
これらのラインをどう引くかが最重要なポイントとなるため、
これらの描写をZigZag(ジグザグ)に頼ってしまうようなロジックは、
その「精度」や「有効性」を突き詰める上では合理的とは言えません。
それこそ「情報商材」を介して不特定多数の人が手軽に取り組めるように、
サポートライン、レジスタンスラインの判断や描写を簡易的にした
「精度と有効性を度外視したロジック」
というのが実情かと思います。
故に私は「ライントレード」を前提とするトレードノウハウで、
サポート、レジスタンスラインをZigZagで描写するようなロジックは、
「精度と有効性よりも簡易性を重視したノウハウ」
と判断しているのが率直なところです。
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尚、投資、FX関連の情報商材やトレードツールなどについては、
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以上、ZigZagによるサポートラインとレジスタンスラインについてでした。
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