FXの「資金管理」「リスク管理」とレバレッジ倍率について。

FXはテクニカル分析などに基づくエントリールールや、
その後の利食い、損切りなどのルールさえ「有効」であれば、
それで「勝てる(稼げる)」と思っている人も多いのではないかと思います。

確かに、そのようなエントリー&クローズの有効なルール(基準)も、
実際にFXで勝ち続ける事、稼ぎ続ける事において「必要不可欠」なのですが、
実を言うと、それだけでは、まだ「勝ち続けられる」とは限りません。

そのような有効なエントリー&クローズのルールとはまた別に、
実際にFXで「勝ち続ける(稼ぎ続ける)」には、

・資金管理のルール
・リスク管理のルール

これらのルールによって「資金」と「リスク」をコントロールする必要があります。

つまり、エントリー&クローズなどのトレード判断におけるルールと、
資金とリスクをコントロールするルールは、全くの別モノという事です。

その上で、この記事では、実際に「資金」と「リスク」をコンロトールしていく、
資金管理とリスク管理における重要なポイントについて解説していきたいと思います。


FXの「資金管理」「リスク管理」とレバレッジ倍率について。

ここで言う「資金管理」というのは、実際のFX(トレード)において、
どれくらいの資金を投じて、どれくらいのポジションを建てていくのか。

レバレッジ利用の有無も含めた「投資資金の管理」を意味します。

対する「リスク管理」というのは、実際に建てたポジションに対して、
相場がポジションと逆方向に動いていった場合の「リスク」を管理する事で、
リスク = どこまで含み損を抱えるのか
これがFXにおける実質的な「リスク」に他ならないため、
これを「コントロール」していく事が『リスク管理』に他なりません。

よって「リスク管理」は実質的に「損切りのルール」とも関係してきますし、
それに先立つ「投資資金」「レバレッジ」「ポジションの大きさ」にも関係するため、

・エントリー&クローズにおける「損切り」のルール
・レバレッジ倍率などを含めて「資金管理」のルール
・それらに伴う「リスク管理」のルール


これらはいずれも密接に関連し合っている事になります。

ただ、基本的な考え方としては「エントリーポイントを定めるルール」は、
突き詰めて言えば、相場の動きをより高い確率で予測できるところから、
その予測方向にポジションを建てる、というのが基本になります。

また、クローズポイントを定めるルールは、

・損切りのルール
・利食いのルール


それぞれ状況は異なりますが「利食いのルール」においては、
長い目で見てリターン(利益)を伸ばせるルールを追及するはずですし、
それに対する「損切りのルール」においては、やはり、長い目で見て、
可能な限り、リスク(損失)を最小限にできるルールを追及するはずです。

では、これらに対する「資金管理」と「リスク管理」はどうかと言うと、
これらについては「利益」を追及する方向で考えるべきではなく、
・資金を破綻させない事(資金そのものを失わない事
・資金を破綻させるようなリスクを避ける事

これを大前提に意識し、そして「徹底」していく必要があります。

FXにおけるトレードはあくまでも「利益」を追及するために行うものですが、
長期的に「利益」を追及していくには、トレードを「継続」しなければなりません。

また、そのような「トレードの継続」は、ただ継続すれば良いのではなく、
・常に一律した資金(ポジション)によるトレードの継続
・常に増え続ける資金(ポジション)によるトレードの継続

これが「利益」を追及する上で極めて重要なポイントになるため、
資金管理やリスク管理は、これらを継続する事に重きを置く必要があるわけです。


トレードにおける資金(ポジション)は決して減らしてはならない。

FXにおけるトレードを継続していくには「資金」が無ければ話にならないため、
何を差し置いてでも、資金を失う事だけは徹底して避ける必要があります。

また、実際のトレードに「リターン(利益)」は、
ポジションの大きさ × ポジション方向に変動したレートの範囲
これらによって決まるため、ポジションの大きさ(資金)を一律できなければ、
実質的なリターン(利益)も、その「大きさ」に左右される事になります。

実際に資金(ポジション)を大きくなっていく分には問題ありませんが、
資金(ポジション)が小さくなると、リターンも小さくなってしまうわけです。

よって、トレードにおける「利益の追求」は利益そのものの追及も重要ですが、
・資金そのものを失わない事
・トレード毎のポジション(投資金)を一律または増やしていく事

これらが必要不可欠になるため「資金管理」と「リスク管理」は、
まさに、これらを「徹底」していくために行っていく必要があります。

故に「資金管理」と「リスク管理」においては
・資金を破綻させるような負け(損失)
・ポジション(投資金)を一律できなくなるような負け(損失)

これらを徹底して「避ける事」に重きを置いていく必要があるわけです。

その上で「投資を行っていく資金」や「レバレッジ」の倍率、
また、それらに伴う「リスク(含み損)の範囲」は、
・一度のトレードで想定される最大リスク(最大損失)
・その最大リスク(最大損失)を踏まえた連敗の確率(可能性)

これらを前提に定めていく必要があります。

つまり、その「最大損失」が現実的な範囲で「連続する可能性」を踏まえた上でも、
・資金を破綻させるような負け(損失)
・ポジション(投資金)を一律できなくなるような負け(損失)

これらを避けられるような資金管理、リスク管理を徹底する必要があるという事です。


決め手は「最大損失」と「現実的な連敗確率」からの逆算。

よって、例え、どんなに勝率が高いエントリールールを追及したとしても、
トレードで「負ける可能性」は常にあるため、そのような可能性が常にある以上、
・一度の負けトレードで、資金の全てを失うリスク
・一度の負けトレードで、次回以降のポジションを一律できなくなるリスク

このようなリスクを前提とするような資金管理やリスク管理は適切とは言えません。

また、そこからの「連敗」という可能性も常に「ありえる」ため、
何度かの連敗が続いても常に一律した資金でトレードを継続できるように、
それ相応の資金管理とリスク管理を徹底していく必要があるわけです。

その上で、
・常に一律した資金(ポジション)によるトレードの継続
・常に増え続ける資金(ポジション)によるトレードの継続

これらを「継続」していく事で、いわゆる「大数の法則」に伴う形で、
長期的な損益がしっかりと「プラス」になっていくトレードルールこそが、
本当の意味で「長期的に勝ち続けられるトレードルール」と言えます。

ただ、そのような「大数の法則に伴う長期的なリターン」を実現するためにも、

「徹底した資金管理とリスク管理のもとトレードを継続する必要がある」

という事です。

***

尚、ここで言及した「大数の法則」と、その「実現」においては、
現実的にありえる「確率論の偏り」なども意識していく必要があります。

その事については、別途、以下の記事で詳しく言及していますので、
こちらの関連記事も、是非、併せて参考にしていただければと思います。

↓↓↓

大数の法則の確率論。FXのトレード勝率には「偏り」がある。



以上、ここではFXにおける「資金管理」と「リスク管理」について解説させて頂きました。

是非、参考にしてください。

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