FX自動売買システム「神龍」は本当に嘘偽り誇大表現一切なし?

こちらの記事では「株式会社グローバルイノベーション」が販売する、
FXの自動売買システム(EA)の「真実」を暴いていきます。

FX自動売買システム「神龍」



販売URL:http://infinity111.net/ea/shenron1/
販売業者:株式会社グローバルイノベーション
提供者名:若林よしたか

FX自動売買システム「神龍」は本当に嘘偽り誇大表現一切なし?

こちらの「FX自動売買システム神龍」ですが、
・バックテストのボリューム(期間)に懸念
・対象通貨ペア「GBP/CAD(ポンド/カナダドル)」の特定に懸念
・取引履歴の画像をモザイク無しで公開している点には一定の信憑性あり
・トレードロジックや保有ポジションの含み損の経過などは不透明
といった点で、販売ページの方に公開されている

・実際の相場を対象とするリアルトレードの結果
・その取引履歴を公開している実績画像


などを見る限り、これらに対しての「信憑性」はありそうなのですが、

・バックテストの成績が実質1年分しか公開されていない
・対象となる通貨ペアが「GBP/CAD」に特定されている


といった点では「懸念」も大きい自動売買EAとなっています。

この「FX自動売買システム神龍」の販売ページに公開されている、
以下のバックテストの結果は「MT4」によるテストデータですから、
実際には5年分でも10年分でもほぼ同じ手順でテストデータを出せます。

↓↓↓



ですが「FX自動売買システム神龍」の販売ページに公開されているのは、

「2020.01.06~2021.02.27」

このような、ここ1年間のバックテストデータのみとなっていますので、
FXの自動売買EAのバックテストデータとしては、ボリュームが少な過ぎます。

あえて1年間のバックテストデータだけを公開しているわけですから

「これより長期間のバックテストデータを公開すると都合が悪い」

と考えるのが妥当ではないかと思います。

このように「情報商材」として売り出されている時点で、

「1年間の値動きに対する有効性だけを突き詰めたロジック」

という可能性も否定できませんから、もし、そのようなロジックなら、
この自動売買EAが長期的に有効となるかは、また「別問題」なわけです。


実際の相場を対象とする運用実績の信憑性。

ただ、この「FX自動売買システム神龍」は、この手の自動売買EAでは珍しく、
実際の相場を対象とする運用実績(パフォーマンス)も併せて公開されています。

一応、取引履歴の一部も公開されていて、この手の情報商材にありがちな
取引時間や取引レートにモザイクをかけているような画像ではなく、
それらも全て公開されている形の画像になっていますので、

「このリアルトレードの実績には、それなりの信憑性がある」

と思いました。

ですが、実際に公開されている「取引履歴」は全て、

「エントリー&クローズまでを終えたトレードの履歴のみ」

となっていますので、まだクローズとなっていないポジションの状況などは、
販売ページに公開されている取引履歴の画像だけでは分からない状況です。

販売ページでは、トレードルールや損切りのロジックが全く言及されていませんので、
・収支がプラスになる範囲のポジションだけが決済されている可能性
・収支以上の大きな含み損を抱えているポジションを保有している可能性

このような可能性や懸念はどうしても拭えません。

要するに、表面的に算出される損益は「プラス」になっているように見えても、
それ以上のマイナスを「含み損」として長期間、抱え続けている可能性があるため、
この取引履歴だけでは、そういった取引経過の内情は分からないという事です。

実際、この手のFXの自動売買EAでは、

・損益がプラスになったポジションは解消する
・損益が大きくマイナスになっているポジションは解消しない


といったロジックで「表面的な収支」だけをプラスにしながら、
どんどん含み損を抱えたポジションを溜め込んでいくものが存在します。

ただ、その自動売買EAを情報商材として「販売」する上では、
この「FX自動売買システム神龍」の販売ページで公開されている履歴のように、

「エントリー&クローズを終えたポジションの表面的な損益」

だけを公開して販売を継続できるため「EAの販売」には好都合なわけです。

ですが、そのようなロジックでは、いつか資金がショートします。

要するに、表面的な損益だけをプラスに見せかけているだけの、

「実用性、有効性ゼロの自動売買EAが現実に数多く存在する」

というのが実情のため、この『神龍』がそういった自動売買EAかは分かりませんが
販売ページを見る限りでは、少なからず「その可能性もある」という事です。


何故、対象となる通貨ペアが「GBP/CAD」なのか。

また、実際の「自動売買」の対象となっている通貨ペアは

「GBP/CAD」(ポンド / カナダドル)

という、あまりメジャーとは言えない通貨ペアのみが対象となっています。

あえて、この通貨ペアを対象としている理由は販売ページの方に、
他の通貨ペアでは稼働しません。
なぜかというとこの通貨ペアの結果が良いからです。全ては結果です。
とあり、結果論として「GBP/CAD」の成績が良かった事が理由として示されています。

ただ、テクニカル分析を主体とするFXの自動売買EAにおいて、
特定の通貨ペアの成績のみが良く、他の通貨ペアの成績が悪い場合、
それは高い確率で「偶然の傾向」がその結果を生んでいると考えられます。

それが「USD(米ドル)」「EUR(ユーロ」「JPY(円)」などの主要通貨なら、
その主要通貨でなければ通用しない「テクニカル傾向」があるかもしれませんが、

『ポンドとカナダドルの通貨間にだけ存在するテクニカル傾向がある?』

といった考え方は、あまり現実的ではないように思います。

つまり、現時点で「GBP/CAD」の運用成績が「良い」としても、
それは「ロジックの優位性」ではなく「偶然の傾向に過ぎない結果」であって、
そのような「偶然の傾向」が、今後も長期的に継続するとは考えにくいです。

よって、この「FX自動売買システム神龍」は、
・バックテストデータのボリューム(期間)が乏しい
・対象通貨ペア「GBP/CAD(ポンド/カナダドル)」の特定に懸念
・トレードロジックや保有ポジションの含み損の経過などが不透明
といった点で、私としては「懸念材料が多過ぎる」と思いました。

バックテストデータの対象期間が非常に短い点も含めて、

「たまたま特定の通貨ペア(GBP/CAD)においてのみ、
 ここ1~2年の成績が良いだけの自動売買EAに過ぎないのではないか。」


私の率直な感想は、そんなところです。

あくまでも私の私見ですが、参考にしてください。

***

ハッキリ言って、投資、トレードで本気で成功したいのであれば、
下手な「方法論」や「ノウハウ」にばかり目を向けるのではなく、

『まずは然るべき「原則」や「鉄則」をしっかりと学ぶべき』

というのが私の考えです。

少なくとも、私のブログ講座やメルマガ講座などでは、
とくにそのようなものに重きを置いた情報を提供していますので、
是非、順を追ってその1つ1つを参考にしてください。

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