ゲイスキャFX&ゲイスキャアローのロジック検証と辛口批評。

こちらの記事では「クロスリテイリング株式会社」が販売する、
以下のFXトレードのサインツールについて「真実」を暴いていきます。

ゲイスキャFX(ゲイスキャアロー)



販売URL:https://motty-fx.s3.amazonaws.com/top/it.html
販売業者:クロスリテイリング株式会社、松野有希
提供者名:もってぃー(もちぽよ)

ゲイスキャFX&ゲイスキャアローのロジック検証と辛口批評。

こちらの「ゲイスキャFX(ゲイスキャアロー)」ですが、
単刀直入に言うと「あまりお勧めはできない」というところです。

以下、その主な理由です。

・サインツールに沿ったトレード判断に裁量が不可欠
・サインツールの表示サインの大半を「裁量」で見送る必要がある
・最終的な裁量判断のポイントが多岐に渡る
・販売ページに掲載されているトレード実績に信憑性が無い
・販売者のノウハウ、ツールの量産体制に懸念

この「ゲイスキャFX」にはゲイスキャアローというサインツールが付属していて
基本的には、そのサインツールに沿ってエントリー判断ができる形になっています。

そのようなサインツールが提供される「体制」も含めて、

・サインツールに従うだけで初心者でも有効なスキャルピングトレードを行える
・ローソク足チャートではなくラインチャートで複雑な判断を排除できる


といったように、かなり「初心者」に対しての再現性を強調する形で、
販売ページの方は各コンテンツやノウハウがアピールされているものの、
その「ゲイスキャアロー」というツールのサインがほぼ無意味なものになっています。

以下は、この「ゲイスキャFX」のノウハウを提唱している、
もってぃー(もちぽよ)さんのブログの方に公開してあった
この「ゲイスキャアロー」が実際のチャートに表示したサインになりますが、



画像内の黄色い「★」のマークがゲイスキャアローの「サイン」で、
画像の中で「白い縦線」が引いてあるポイントのみが、

「ゲイスキャFXの基本ルールに沿ったエントリーポイント」

という事になっています。

ご覧の通り、10か所以上の「★」のサインが出ている中で、
ルールに沿ったエントリーポイントとなっているのは1か所のみで、
それ以外の大半(9割ほど)のポイントはエントリーを「見送り」となっています。

これは、この時のサインの多くがたまたま見送りだったのではなく、
これくらいのサインを見送る形になるのが「常」なのが実情です。

というより、このサインを踏まえた最終的なエントリー判断を、
上記の画像の中の下段の方に2つ表示されている、

・MACD
・ストキャスティクス


この2つの指標で判断していく基準が別に存在し、それ以外にも、

・ボラリティの状況
・高値付近のサインは注意
・雲から遠いサインは注意


などなど「付近」や「遠い」など一定範囲の「裁量」で、
エントリー判断そのものが分かれる基準が幾つかある形になっています。

よって、私が上記の画像を見る限りでも、

「あれ?ここはどうして見送ったんだろう。」

と、ルールと照らし合わせた上でも不可解なところもあるため、
やはり、この「ゲイスキャFX」は人それぞれの感覚(まさに裁量)で、
最終的なエントリー判断が変わってしまう余地があると言わざるを得ません。

あえてローソク足チャートを使わずに「表示が分かり易い」という理由で、
ラインチャートを使う形にまで「初心者目線」を前提としているわりに、

「肝心なサインツールに沿ったエントリー判断が小難しい」

という印象だったのが率直なところです。
 

裁量判断に比重が大きくサインツールがほぼ意味を成していない。

この「ゲイスキャFX」は1分足を用いる形のスキャルピングになるため、
サインとほぼ同時にエントリー判断を行っていく必要がある中、
オシレーター系の指標(MACD・ストキャスティクス)を2つ確認すると共に、
その他、もろもろの判断を瞬時に行うのは初心者には厳しい気がします。

現に私もあまり複数のインジケーターを併用する事には慣れていないため、
この「ゲイスキャFX」のサインツールに基づくトレード判断は、
1分足が動いていくスピード感の中では「難しい」と感じました。

現に、この「ゲイスキャFX」のサインにひたすら従ってしまうと、
勝率は悠に5割を大きく下回ってしまい、まず勝つ事はできないため、
結局のところ、それ以外の裁量判断の比重が大きいノウハウになっているという事です。

というより、あえて独自に開発したサインツールを提供しているにも拘らず、
そこからの裁量判断が多岐に渡る上に9割のサインを見送るというのは、

「そもそも、このサインツールに意味があるのか?(優位性があるのか)」

と思ってしまいます。

そもそも、このゲイスキャアローは『グランビルの法則』をもとにしたものらしく、
詳しいロジックはオープンになっていませんが、サインのポイントを見る限り、

・短期、長期の移動平均線とレートが一定範囲、乖離したポイント
・短期、長期の移動平均線にレートが交わったポイント


おそらく、このような条件でサインを出していると思われます。
(まさにグランビルの法則、そのまんまですが)

グランビルの法則そのものは、ある程度、有効な法則ですし、
そこにオシレーター系のインジケーターを交えて短期エントリーという手法も、
まあ、この手の情報商材では、よくありがちな「無難なノウハウ」です。

ただ、今更な、そのレベルの「無難なノウハウ」でお金は取れないので

・ロジックを伏せてオリジナルのサインツールを提供
・ローソク足チャートを使わずラインチャートを使う


とった、悪い言い方をすれば「小細工」で目新しいノウハウのように見せかけ、
それらしい情報商材としてそれなりの金額で販売しているのかもしれません。

現に、この「ゲイスキャFX」の販売元であるクロスリテイリング株式会社は、
この手のFX関連のツールやノウハウなどの情報商材を次々と販売し、

「投資関係の情報商材を販売して利益を得る事がメインの情報業者」

として有名な会社です。

とくに、それが悪いわけではありませんし、実際に販売している情報商材が、
その販売価格に見合う、本当に有効なノウハウやツールなのであれば問題もありません。

ですが、そのように次々と販売された情報商材の評判は決して良い傾向にはなく、
とくに、この「ゲイスキャFX」のようなサインツールなどに関しては、
ほぼ決まって「利用者次第となる裁量判断の余地」が存在する傾向にあり、
言わば、そこで「逃げ道」を作っている傾向にあります。

そのサインツールに従う売買を誰もが同じようにできてしまうと、
その「勝ち負け」や「ツールの白黒」がハッキリとしてしまうため、
そこにあえて「裁量次第」となる要素を加えておく事で

「ここはこのように判断していれば勝てていた」
「ここはこのように判断していれば負けずに済んだ」


といったような「逃げ道」を作り出せるわけです。
 

サインツールにおける裁量判断は「販売者側」の逃げ道。

現に、この「ゲイスキャFX」のツールやノウハウであれば、
裁量判断の範囲でかなり大きく売り買いのポイントをズラせるため、
これなら、いかようにも「勝てているツール」を装う事も出来てしまいます。

ただ、この「ゲイスキャFX」の販売ページに公開されているトレード実績などは、



このようなチャート上にトレードポイントを記載しただけの、
完全な「後付け」でいかようにも作り出せる実績画像や、



上記のような「MT4」によるトレード履歴が掲載されているのみで、
こちらも「デモ口座」か「リアル講座」かの判断ができないため、
販売者側が「ゲイスキャFX」のツールやノウハウで稼いだ実績にあたるものは
少なくとも、販売ページ上では1つも確認できない状況となっています。

また、上記の画像もそうですが、

「〇〇円!」」
「〇〇円の利益!」
「〇〇円の衝撃!」


といった表記事項となっていて、いずれの金額表示においても、
それを「稼いだ」といった文言は1つも見当たりません。

つまり、販売ページに掲載されているトレード実績に関しては、
いずれも全て「机上」のものであって「実現」はしていない可能性があります。

それこそ「裁量次第」では、実現できる可能性はあるものの、
結局のところ「裁量次第」では、同じくらいの「リスク」も伴うため、

「販売者側もこのノウハウでリアルなトレードは行っていない可能性が高い」

という事です。

また、以下は「もってぃー(もちぽよ)さんのブログ」の方に、
以前まで、普通に公開されていた「トレード成績」にあたるものですが。



こちらを見る限りでは、

2018年 8月:  37.6pips
2018年 9月:  58.1pips
2018年10月: 105.7pips
2018年11月: 201.2pips
2018年12月:  98.4pips
2019年 1月: 189.5pips


となっているものの「ゲイスキャFX」の販売ページの方では、
上記と同期間のトレード成績が以下のように公開されています。



2018年 8月: 2146.6pips(ブログ: 37.6pips)
2018年 9月: 1971.7pips(ブログ: 58.1pips)
2018年10月: 2080.0pips(ブログ:105.7pips)
2018年11月: 1539.9pips(ブログ:201.2pips)
2018年12月: 1979.7pips(ブログ: 98.4pips)
2019年 1月: 1834.1pips(ブログ:189.5pips)


この通り、ブログで公開している実績に対して10倍以上の差があります。

現在、ブログの方で公開していた成績は削除されたようですが、
このような「突っ込み」が幾つかのサイトで指摘されるようになっていたため、
慌ててブログの方に公開していた成績の方を削除したのかもしれません。

ただ、このような情報商材を販売しているトレーダーが、
自分自身の成績を少なく公開するような事はしないはずですから、
ブログの方に以前まで公開されていた成績が「リアルな実績」と考えられます。

となると、やはり「ゲイスキャFX」の販売ページで公開されている成績は、
その全てが「虚偽の成績」または「机上の成績」の可能性が高いという事です。

そういったところも含めて、この「ゲイスキャFX」は、
私的には「お勧めできない」というのが率直な結論です。

***

尚、グランヒルの法則を用いたトレードノウハウという点では、
この「ゲイスキャFX」の半額以下の販売価格で、

・よりシンプルで有効性の高いノウハウ(使うのは移動平均線のみ)
・より実用性の高いサインツール(MT4対応の専用ツール)


これらが付属する「FXism及川デイトレ大百科」がお勧めです。

商品名称は「デイトレ大百科」となっていますが、
実際のトレードサイクルは10~20分ほどの、
限りなくスキャルピングに近いノウハウになっていますので、
もし、ご興味があれば、以下のレビュー記事を参考にしてみてください。

>及川圭哉さんのFXism及川デイトレ大百科、検証パフォーマンス

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