「超」秒速スキャルFX・成功のイデア(鈴木克佳)検証と批評。

こちらの記事では「一般社団法人 日本投資家育成機構」が販売する、
以下のFXトレードのサインツールについて「真実」を暴いていきます。

「超」秒速スキャルFX・成功のイデア



販売URL:https://byousca-fx.s3.amazonaws.com/dx/it.html
販売業者:一般社団法人 日本投資家育成機構
提供者名:鈴木克佳(FX-Katsu)

「超」秒速スキャルFX・成功のイデア(鈴木克佳)検証と批評。

こちらの「超秒速スキャルFX・成功のイデア」ですが、
単刀直入に言うと決してお勧めはできる情報商材とは言えません。

以下、その主な理由です。

・サインツールに沿ったトレード判断に裁量が不可欠
・実践者側の「裁量判断」次第で勝ち負けもトータル収支も変わってしまう
・トレードロジックも有名インジケーターによる王道サインの組み合わせ
・販売ページに掲載されているトレード実績にも信憑性が無い
・販売者のノウハウ、ツールの量産体制に懸念


この手の情報商材を紹介するような記事の中で

「ネタバレ云々」

という理由?で、その具体的なトレードルールなどは
書けない(書かない?)という方をたまに見かけます。

ただ、そのロジックが、そもそも普通によく知られているレベルのものなら、
とくにそれを伏せるような必要はないんじゃないか、というのが私の考えです。

その情報商材の内容、全てを記事にするわけではないんですから。

で、この「超秒速スキャルFX・成功のイデア」の具体的なノウハウですが、
テクニカル分析のロジックは、テクニカルをそれなりに勉強した人なら大抵は通る

・ダウ理論
・ライン判断


まずはこれらをベースに4時間足で相場の大筋の流れを見極めて、
そこから1分足で細かいサインを確認していくという手法になっています。

ただ、この「相場の大局判断」の時点で、かなり基準が「曖昧」で、
この部分がすでに「裁量」で大きく判断が分かれてしまう印象を受けました。

この時点でトレード判断に大きな「フィルター」をかけるわけですが、
この「フィルター」が人それぞれの裁量判断で変わってしまう可能性があり、

「あえて抽象的な説明で判断が一律しないように判断基準をボカしている」

と思ったのが私の率直な感想です。

もともと、ダウ理論に基づく判断やラインによる判断は、
それらの基準をかなり具体的に「明確」な形ににしてくれなければ、
当然、その判断も人それぞれの基準では変わってしまいます。

その「具体性」「明確性」が、まずこの時点で欠けているため、
ここですでに「勝ち負け」も変わってしま事になります。

まあ、これはこの手のFXの情報商材、サインツールではありがちな事で、
この「超秒速スキャルFX・成功のイデア」もそうですが、

「サイン通りにトレードをするだけで勝てます!」

という謳い文句のわりに「そのサインに従うかどうかの判断基準」が別にあり、
そこが人それぞれの裁量判断で分かれてしまうようなツールは決して少なくありません。

この「超秒速スキャルFX・成功のイデア」はまさにそういうツールの典型例です。

どうせなら、その判断も含めてサインツールにしろよ。。。と思うのですが、
本当に「サインに従うだけのトレードツール」を販売してしまうと、
いざ購入者が勝てなかった場合の「逃げ道」が無くなってしまいます。

そもそも、この「超秒速スキャルFX・成功のイデア」の販売元である、

「一般社団法人 日本投資家育成機構」

というのは、所在地、電話番号などが、
この手のFX関連の情報商材の販売を数多く手掛けている、

「クロスリテイリング株式会社」

と同一なので、これは完全にグループ会社と見ていいと思いますが、
このクロスリテイリング株式会社が販売するFX関連の情報商材は、
ほぼ例外なく、このような逃げ道を作っているような印象があります。

要は実践者次第の裁量判断となるポイントを必ず作って、

「ここは、このように判断していれば勝ててましたよ」
「ここは、このような判断で負けを回避できてましたよ」


といった「言い逃れが出来るようなノウハウ」や「ツール」を、
今回の「超秒速スキャルFX・成功のイデア」のように仕立て上げているわけです。

なので、この「超秒速スキャルFX・成功のイデア」もそうですが、
この業者が手掛ける情報商材の販売ページに公開されている実績なども、

「かなり都合よい裁量判断でトレードをした結果」

ばかりが多数、掲載されている傾向にあります。

だからこそ、販売ページの勝率やパフォーマンスは、
以下のように、目を見張るような数字になっているわけです。

↓↓↓

 

 

ただ、上記の実績画像などは、上の画像はただの「エクセルデータ」で、
販売者側が自作しただけの勝敗データをまとめたものですから、

「トレード実績」

としては、何の裏付けにもならないものになっています。

むしろ、本当に「リアルなトレード」を行っているのであれば、
その売買の履歴などをそのまま公開すれば良いだけの話ですから、
あえてこのようなデータを自作している時点で、

「実際にはトレードをしていません。」

と言っているようなものだと思います。

現にもう1つの画像も「MT4(メタトレーダー4)」の売買履歴のため、
これも「デモトレード」のものが掲載されているだけの可能性があり、
やはり「リアルなトレード」の履歴は1つも確認できない画像になっています。

何より、その画像内で「取引時間」の全てにモザイクというのは、
そこを伏せる必要があったという時点でかなり「怪しさ」が増してしまいます。

要するに、実際のトレードルール(ロジック)を知られた後に、
その時刻のトレードが本当にルールに沿ったものなのかどうかを
後々、履歴を検証されるのが「まずい」ため、伏せてあるとしか考えられません。

それ以外、あえて取引時間を隠す理由は無いと思いますので。

ですから、この販売ページに公開されているような勝率やパフォーマンスは、

「まず再現は不可能(再現できない)」

と考えた方がいいと思います。


更に続く「王道サイン」と判断が分かれる「裁量基準」。

もう少し「超秒速スキャルFX・成功のイデア」のノウハウに触れていくと、
4時間足で対局を判断した後の1分足による最終的なトレード判断は、

「RSI(オシレーター指標)によるダイバージェンス(レートと指標の逆行)確認」
「MACD(オシレーター指標)のゴールデンクロス・デッドクロスでエントリー」


と、これは完全に王道オシレーター指標の王道サインのコンボです。

ただ、MACD(オシレーター指標)のゴールデンクロス、デッドクロスはともかく
RSIの「ダイバージェンス」(レートと指標の逆行)については、
やはり、細かい判断が人によって分かれるサインの1つだと思います。



この部分も、やはり、そこまで具体的な判断基準は示されていないため、
RSIの「ダイバージェンス」をどの形、どのタイミングで判断するかでも、
やはり、最終的なトレード判断が変わってしまうと思いました。

まして、1分足周期で動くチャートを対象に、

・RSIのダイバージェンス
・MACDのゴールデンクロス・デッドクロス


この2つを併せて確認してエントリー判断というのは、
言うほど簡単ではありませんし、私は正直、苦手な手法です。
(そもそもオシレーター系の指標が得意ではないので)

その上で、一応この「超秒速スキャルFX・成功のイデア」のノウハウにおける、
いわゆる「目新しさ」というか「オリジナリティ」と言える部分は、

「4時間足で大局判断をしてから1分足のオシレーター指標で最終エントリー」

というところになるのかと思いますが、このロジックが、
どれくらい、勝率や損益を引き上げられているのかはよくわかりません。

そもそも、このノウハウは、かなり短時間のスキャルピングが基本で、
狙っていく値動きはせいぜい10~15pipsくらいの範囲です。

ですから、とくにポジションを長めに保持して
相場のトレンドに乗っかる形で利益を伸ばすわけではないため、
4時間足による大局判断にそこまで意味があるとは思えません。

1分足のオシレーター指標半単で10pips前後を狙うレベルなら、
4時間足で見たトレンドがどういう状況でも勝率、損益を、
まず、そこまで左右するような事はないように思えました。

まあ、そこは4時間足の大局判断をする場合としない場合で、
しっかりと「勝率」「損益」の検証をしたわけではありませんので、
いざ検証をすると、それなりの違いがあるのかもしれません。

あとは「成功のイデア?」とされる別ノウハウ?というか、
メインのトレードサインの後に追従する形で、
ボリンジャーバンドを使った、これまた「王道サイン」で、
もう一段、伸びそうな相場を追従するルールも提唱されています。

いずれのトレードサインも、

・RSIのダイバージェンス
・MACDのゴールデンクロス・デッドクロス
・ボリンジャーバンドの開きを判断するサイン


と、テクニカルの事を全く知らない人からすると、
何のこっちゃ分からない横文字だらけという感じですが、
テクニカルをそれなりに勉強している人からすれば、
どれもこれも有名インジケーターの王道サインばかりです。

当然、これらを組み合わせて10~15pipsを狙うようなトレードですから、
これらのサインがハマっている相場では、それなりに連勝もできます。

ですが、これらが全く通用しない相場があるのは周知の通りで、
そういう場面の判断が、結局のところ「裁量」になってしまっているため、
長期的な勝ち負けは、そこに左右されてしまう事になります。

結局、有名どころのインジケーターの基本的な使い方と、
それらによる王道サインを組み合わせているだけのノウハウなので、
1つ1つの判断基準やサインはネットや本で幾らでも情報収集できますから、

「肝心な勝ち負けを左右するところは実践者の裁量次第」

という時点で、私はこのノウハウに3~4万円というのは、
率直な感想として「ワリに合わない」と思いました。

まあ「情報」としての価値観は人それぞれかもしれませんが、

・トレードノウハウ
・トレードサインツール


としては、これらに従うだけではまず長期的には勝てませんから、
その時点で、私は価値が無いノウハウ(サインツール)という結論です。

***

ハッキリ言って、投資、トレードで本気で成功したいのであれば、
下手な「方法論」や「ノウハウ」にばかり目を向けるのではなく、

『まずは然るべき「原則」や「鉄則」をしっかりと学ぶべき』

というのが私の考えです。

少なくとも、私のブログ講座やメルマガ講座などでは、
とくにそのようなものに重きを置いた情報を提供していますので、
是非、順を追ってその1つ1つを参考にしてください。

>投資・トレード講座の一覧はこちらから

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