FXのスワップポイントと順相関通貨ペア、逆相関通貨ペアで稼ぐ方法。
FXには「スワップポイント」というものがあります。
これは通貨の「金利差」によって生じるもので
・金利が高い国の通貨
・金利が低い国の通貨
このような別々の国の通貨における「金利差」から、
FXではポジションに応じた利ザヤを受け取る事が出来るんです。
その利ザヤの事を「スワップポイント」と呼び、
特定の通貨ペアで金利差が生じるポジションを保有しておけば、
そのポジションに準じたスワップポイントを受け取る事が出来ます。
逆に、金利差がマイナスになるポジションを保有している場合、
スワップポイントは、徴収される(取られる)形になるわけです。
実際にスワップポイントを受け取れる「タイミング」は、 利用しているFX業者によっても変わってきます。 ただ、多くのFX業者では一日一度、決まった時間帯に付与、 また、ポジションによっては徴収される形になるのが一般的です。 |
よって、普通に考えれば、
「スワップポイントがもらえれば、その分だけ稼げる」
「スワップポイントを支払うと、その分だけ損をする」
という理屈になるのですが、FXの「トレード」においては、
これとは別に「相場の変動による損益」がそこに乗っかってきます。
![](https://fx-traderxxx1104.net/wp-content/uploads/2019/05/tek.gif)
要するに、例え金利差でスワップポイントを受け取れても、
その通貨ペアの相場変動とポジションの方向(売り、買い)次第では、
「スワップポイント以上の損失が出てしまう可能性」
もあるわけです。
そして、実際の「損益の度合い」を言えば、
大きな相場の変動があった際の「利益」や「損失」は、
日々のスワップポイントの比ではありません。
故に、多くのトレーダーはスワップポイントよりも、
相場そのものの動きに着目してエントリーのポイントや
ポジションの方向(売り、買い)を判断している傾向にあります。
ただ、それでも「スワップポイント狙い」を主体するスタイルで、
トレードを行っているトレーダーも少なからず存在しますので、
「スワップポイントで稼ぐ方法」
を、ここで幾つかご紹介していきたいと思います。
スワップポイントで堅実に稼ぐ方法
スワップポイントで稼ぐ「王道的な手法」としては、・順相関通貨ペアの金利差を利用して稼ぐ方法
・逆相関通貨ペアの金利差を利用して稼ぐ方法
このような2つの方法を挙げる事ができると思います。
まず前者の『順相関通貨ペア』というのは、
ほぼ全く同じような値動きをする通貨ペアの事で、
USD/JPY(米ドル円)とHKD/JPY(香港ドル円)
などが有名どころの順相関通貨ペアの1つです。
ただ、これはあくまでも「傾向」ですから、 常に全く同じ動きをするわけではありません。 時期によっては異なる動きをする事もありますし どちらかの通貨のみに大きな影響を及ぼす「何か」があれば、 それによって、片方の通貨のみが違った値動きを示す事もあります。 それでも「多くの状況でほぼ同じ値動きを示す通貨ペア」の事を、 ここで言うような「順相関通貨ペア」と言うわけです。 |
実際にこのような「順相関通貨ペア」は、
片方の通貨ペアでは「買いポジション」を持って、
もう片方の通貨ペアには同額の「売りポジション」を持てば、
レートの変動に伴う差損、差益は実質的にヘッジされる事になります。
よって、この時に、
・片側の通貨ペアのポジションに伴うスワップポイントの受け取り分
・もう方側の通貨ペアのポジションに伴うスワップポイントの支払い分
この差額がプラス(収益)となる形で双方のポジションを保有していけば、
スワップポイントの差額分が、そのまま「利益」となっていくわけです。
双方の「レートの変動」がほぼ同じ状況であっても、
それぞれの「スワップポイント」の方に差が生じていれば、
・順相関通貨ペアAの買いポジション
・順相関通貨ペアBの売りポジション
または、
・順相関通貨ペアAの売りポジション
・順相関通貨ペアBの買いポジション
といった順相関関係を利用した両建てポジションによって、
それぞれの為替変動に伴う「損益」をヘッジしながら、
スワップポイントの差額で堅実な利益を確保できるという事です。
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対して「逆相関通貨ペア」は順相関通貨ペアの逆の関係を言います。
これはほぼ真逆の値動きをする2つの通貨ペアの事で、
「片方の通貨ペアのレートが上がれば、片方が下がる」
という「逆相関関係にある2つの通貨ペア」で同じことをやるわけです。
よって、逆相関通貨ペアを対象とする場合、
・逆相関通貨ペアAの買いポジション
・逆相関通貨ペアBの買いポジション
または、
・逆相関通貨ペアAの売りポジション
・逆相関通貨ペアBの売りポジション
このような形で双方で同じ方向のポジションを持てば、
それぞれの相場の変動に伴う損益はヘッジされる形になります。
そこに「スワップポイント分の差額」が存在していれば、
その差額分が、そのまま継続的な「利益」になっていくという事です。
スワップポイント狙いのトレードは「必勝法」となり得るか。
ただ、ここで言及した、・逆相関通貨ペア
・順相関通貨ペア
これらの「相関関係」にあたるものは、
その関係性が確実に保持され続けるものではありません。
順相関、逆相関、共にそこまで綺麗に相関しない場合もあるため、
ここで挙げた方法が状況によって上手くいなかいケースもありえます。
想定したような「相関」が生じなかったために、
相場の変動で損失を出してしまう可能性もあるという事です。
![](https://fx-traderxxx1104.net/wp-content/uploads/2019/05/zetu.gif)
とは言え、そのような「想定外」はプラス方向に転ぶ場合もあるため、
長期的な範囲で為替変動の損益がイーブンになるなら、
結果的にスワップポイント分は「確実な利益」になっていきます。
よって、この「順相関」「逆相関」を伴う通貨ペアは、
必ずしも「常に同じ値動き」を想定し、それを必須とするものではなく、
長期的な視点でも、その関係性が成り立っていれば問題ありません。
とは言え、やはりどちらの方法も「リスク」は存在するため、
『決して必勝法(確実に稼げる方法)ではない』
のが実情です。
そもそも相場の世界に絶対的な「必勝法」のようなものはありませんから、
実行に移す場合は、あくまでもそれを常に意識するようにしてください。
それでもタイミング、やり方次第では堅実な手法の1つだと思いますので、 「FXにはそういう稼ぎ方もあるんだ」 という知識、及び戦略の1つとして参考にして頂ければと思います。 |
以上、ここではスワップポイントについてと、
逆相関通貨ペアおよび順相関通貨ペアを利用して、
スワップポイントで稼ぐ方法を解説させて頂きました。
他のブログ講座も併せて、是非、参考にして頂ければ幸いです。
小野
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