トレーダー和也監督 Quartet Technic Academyの決定的な弱点
こちらの記事では「合同会社ジャスティーン」が販売する、
以下の「裁量トレード」を前提とするFX商材の真実を暴いていきます。
トレーダー和也監督の「Quartet Technic Academy」
販売URL:https://kazuya-fx.com/
販売業者:合同会社ジャスティーン、森田 研一
提供者名:松田和也(トレーダー和也)
トレーダー和也監督 Quartet Technic Academyのレビュー
この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』ですが、・コンテンツ内容
・トレードノウハウの有効性
この2点において、全く価値が無い、有効性が伴わないというわけではないものの、
私個人の感覚で言えば「FXの情報商材」としては、決して推奨はしません。
以下、その主な理由です。
・マインド、メンタルといった精神論講義の比重が大きく、 そのような部分を重要視せざるを得ないノウハウの実情が反映されている ・5つの手法の使いどころ、使い分けが複雑で分かりにくく、 最終的な判断が完全な裁量となってしまう部分が大きい ・統計やテクニカルの観点において明らかに合理性に欠けるルールが見受けられる |
かなり長時間の講義動画をコンテンツ化している方だと思います。
このような「精神論」に触れている情報商材はそれなりにありますが、
この部分のコンテンツに、そこまでの比重を置いているものは少ないです。
そういった点で、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』では、
講師である松田和也(トレーダー和也)さん自身のFXに向き合う上での、
マインドやメンタル部分の「精神論」がそれなりの情報量で語られています。
こういった精神論に比重を置いているような姿勢(スタンス)や、
その内容に対して好感や共感を抱くかどうかは人それぞれかと思いますが、
私個人の見解で言えば、トレードにおける「精神論」にあたるものは、
・有効性の伴うテクニカル分析やトレードロジックの1からの追及
・個人の裁量や感覚による判断が必要となるようなノウハウの実践
これらには「必要になる要素」だと思いますが
・すでに確立されたルールにただ従うだけのトレード
・個人の裁量や感覚による判断が皆無なノウハウの実践
このようなものには「とくに必要のない要素」だと思っています。
つまり、自分自身の裁量判断や感覚的な判断が求められる場合、
まさに、それらの判断は自分自身の「精神」から下される事になるため、
そこで在るべき判断を下すためのマインドセットなどが重要になってきます。
ですが、明確に定められた「ルール」に従う事で実際に「勝てる」ような、
個人の裁量や感覚的な判断が一切不要なノウハウの「実行」においては、
「定められたルールに従う」
という行動さえ徹底すれば良いわけですから、
この場合には、それ以上の「精神論」は必要はありません。
その点において、この『Quartet Technic Academy』のトレードノウハウは、
・5つのトレード手法を相場の局面(場面)を判断した上で使い分ける必要性 ・1つ1つの手法においても、個人の裁量や感覚による比重が大きい判断ポイント |
それらの判断があくまでも「自己責任」となる事の自覚意識や、
「その判断を誤ってしまう可能性を踏まえた意識作り」
といった点に比重を置いたコンテンツ作りをしているのだと思いました。
ですから、これは自らのノウハウや教材全体の、言わば「弱点」を、
講師である松田和也(トレーダー和也)さん自身が「自覚」した上で、
「そこをカバーできるような意識作り、考え方をセットしてくれている」
という見方をすれば、そこは評価できる部分でもあります。
ですが、私個人の「FXの情報商材」の判断基準として、
「実践者側の裁量や感覚に基づく判断の比重が大きいノウハウ」
という時点で、私としては「トレードノウハウとしての価値」は感じられないため、
そこをカバーするための「精神論」がどれだけ手厚いものになっていようと、
このような「裁量要素の強いノウハウ」は、やはり推奨はできないという事です。
裁量、感覚による判断要素が強いが故に「精神論」の比重が高い。
ですから、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』は、「裁量ありきでも有効性が伴うノウハウなら、そこを含めて学んでみたい」
という人には、十分に価値を見出せる余地はあるものの、
「明確な判断基準のみに基づく感覚的要素を排除したノウハウを学びたい」
という場合には、避けた方が良い情報商材と言えます。
少なくとも「私の感覚」で言えば、あえて高額な情報料を支払うのであれば、
個人の裁量や感覚に基づく判断で結果が左右されてしまうようなノウハウではなく、
「そのような要素を排除した明確な基準に基づくノウハウにこそ価値がある」
と考えているため、この情報商材は「その基準には見合わないもの」になっています。
また、これも私の個人的な感覚の上では「合理性を感じなかった部分」として、
情報商材内で提唱されているトレードロジックに基づく「売買の条件」とは別に、
・1時間に1回のエントリーに留める ・2連敗したらその日のトレードは終了 |
これによって「大きく負ける日を作らない事を徹底する」とされています。
ただ、これは「統計」の観点や「テクニカル分析」の観点では、
全くもって「合理性のない行為」でしかなく、
テクニカル分析 = 統計分析
である以上、その売買の基準が本当に有効なものなら、
やはり、売買の条件を満たせるポイントはくまなく押さえるべきであり、
そうしてこそ「大数の法則」によって有効性に基づくリターンを追及できます。
ですが、上記のようなルールは、そこを完全に「放棄」しているため、
テクニカル分析における統計や確率論の観点では何の合理性も無いルールです。
これは、どこか「運気?」のようなもの意識してのルールにしか思えないため、
このような「合理性に欠けるルール」が私にはどうも腑に落ちませんでした。
加えて、トレードの対象とする通貨ペアを
「AUD/JPY(豪ドル/円)」
に絞り込んでいるという点も、この通貨ペアがノウハウのロジック上、
最も相性がよく、勝てる(勝てている)という事らしいのですが、
この部分も私の「有効性が伴うテクニカル分析の基準」に反しています。
取引量の少ないマイナーな通貨ペアの値動きは例外として、
一定の取引量が伴うような通貨ペアの値動きにおいて言えば、
「本当に有効なテクニカル分析のロジックは共通して有効であるべき」
であり、これは私自身があらゆるロジックを実際に検証してきた上でも、
やはり、実際に有効なロジックは、それなりの取引量が伴っている、
・JPY(円) ・USD(ドル) ・EUR(ユーロ) ・GDP(ポンド) |
更に突き詰めて言えば、そのようなトレードロジックは、
ビットコインなどの値動きに対しても同じように有効なわけです。
ですから、特定の通貨ペアでなければ通用しないようなトレードロジックは、
・その通貨ペア特有の何かに依存した上で有効性が伴っている
・本質的な有効性が伴うテクニカル分析に基づくロジックではない
と考えられます。
そして、その通貨ペア特有の「何か」にあたるものは、
その通貨ペア特有の「ファンダメンタル要因」にあたるものであり、
そのようなファンダメンタル要因は時代の流れと共に移り変わっていきます。
つまり、そのテクニカル分析の基準に伴う「有効性」が、
「その相場特有のファンダメンタルに依存した上での有効性でしかない」
と考えられる場合、その土台となるファンダメンタル要因の移り変わりと共に、
そのようなテクニカル分析の基準は、有効性を失う可能性が高いと言わざるを得ません。
対して、それなりの取引量を伴うあらゆる通貨ペアに有効な分析基準は、
「人間心理の統計的な傾向に基づく本質的な有効性が伴うロジック」
と考えられるため、そのようなものは基本的に移り変わる事もなく、
今後においても「不変的な有効性が伴い続ける」と考えられます。
故に私は、
・特定の通貨ペアでなければ通用しないテクニカル分析 ⇒ その相場特有の要因に依存しているため、いつかは使えなくなる ・一定の取引量を伴うあらゆる通貨ペアに対して有効なテクニカル分析 ⇒ 人間心理の統計的な傾向に基づくため、今後も有効性を伴う |
長期的な有効性を期待できるノウハウのみを評価するようにしています。
よって『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』で提唱されている、
特定の通貨ペアへの有効性のみを提唱しているようなトレードノウハウは、
「先々、使えなくなる事がほぼ目に見えている」
という見解から、その時点で「推奨はしない(できない)」という事です。
以上、Quartet Technic Academyのレビューでした。
是非、参考にしてください。
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ハッキリ言って、投資、トレードで本気で成功したいのであれば、
下手な「方法論」や「ノウハウ」にばかり目を向けるのではなく、
『まずは然るべき「原則」や「鉄則」をしっかりと学ぶべき』
というのが私の考えです。
少なくとも、私のブログ講座やメルマガ講座などでは、
とくにそのようなものに重きを置いた情報を提供していますので、
是非、順を追ってその1つ1つを参考にしてください。
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