Champion High/Low バイナリーオプションサインツールの真実

こちらの記事では「AtoZ Global Management 株式会社」が販売する、
以下の「バイナリーオプションサインツール」の真実を暴いていきます。

バイナリーオプションサインツールChampion High/Low



販売URL:https://champion.atoz-gm.net/
販売業者:AtoZ Global Management 株式会社、小林徹
提供者名:ForexDog、TATSUKI

Champion High/Low バイナリーオプションサインツールの真実

こちらのバイナリーオプションのサインツール「Champion High/Low」ですが、
・実質的な勝ち負けや損益は、ほぼ「運の良し悪し」に左右されてしまう
・月額利用料以上のリターンを得られるかどうかも「運任せ」になってしまう
これらの理由から、単刀直入に言うとお勧めはしません。

ですが、このようなバイナリープションのサインツールとしては、

・ほぼリアルタイム(1時間更新)な成績を公開している
・10日間は「無料」でお試し利用ができる


といった点から、そのロジックにある程度の有効性は伴っていると考えられます。

現に1時間ごとに更新されている実績(フォワード成績)については、
この記事を書いている『2021年6月3日』の時点でも。

↓↓↓



こちらの通り、4000回を超える取引で「60%以上の勝率」を実現できています。

この取引回数に対しての勝率は、決して偶然のレベルで実現できない数字ですし、
17ほどの通貨ペアを対象に55~65%ほどの勝率を一律して実現していますので、

「ロジックの有効性については十分に実証されている」

と考えて問題ありません。

FXやバイナリーオプションのEAやサインツールの「有効性」の判断は、
・リアルタイムな実績(フォワード成績)による裏付け
・あらゆる通貨ペアを対象とする有効性

この2点が非常に重要であり、これらの基準が重要となる理由については、
以下のような記事を介して、このブログでも何度か言及してきています。

↓↓↓

本当に有効なテクニカル分析はあらゆる通貨ペアに共通する。


FX、投資系情報商材のノウハウ、ツールが優良か駄作かの判断基準。



このバイナリーオプションのサインツール『Champion High/Low』については、
リアルタイムな相場を対象とする最低限の有効性は、しっかりと実証されているため、
バックテストを主体に「カーブフィッティング」によって作り出されたロジックではなく、

「現実の相場の値動きにも十分に通用するロジックを有している」

という事です。

また、かなり幅広い通貨ペアに対しても有効性を実証できている点も含めて、
チャート分析(テクニカル分析)に伴うサインに一定の優位性はあると考えられます。

ですが、この『Champion High/Low』の実際の「成績」を見る限り、
この範囲の有効性では、バイナリーオプションのルールの上で、

「勝つべくして勝ち続ける(稼ぐべくして稼ぎ続ける)のは難しい」

と判断せざるを得ないため、サインツールとして実用していく事については、
やはり『お勧めはできない』という結論になってしまうわけです。

***

バックテストが主体の「カーブフィッティング」によって作り出されたツールが
実際の相場では通用しない理由などは以下の記事で詳しく解説しています。

過剰なカーブフィッティングでFXの売買ツールは量産できる。



勝率60%ほどのサインツールでは「勝てない」という現実。

この『Champion High/Low』はバイナリーオプションのサインツールのため、
実質的な「勝ち負け」が、そのまま、ほぼ同等のリスクとリターンに直結します。

ただ、実際には取引業者側が必ず有利な形で取引を行っていく形になるため、
バイナリーオプションにおける実質的な「リスク」と「リターン」は、
・勝てた場合の利益は、掛け金に対して180~190%(1.8~1.9倍)のリターン
・負けた場合の損失は、掛け金の全て(-100%)のリスク

このように、勝てた場合のリターンよりも負けた場合のリスクの方が大きくなります。

このリスクとリターンの割合を「ペイアウト率」と言うのですが、
実際にバイナリーオプションで稼ぐ(勝つ)ために必要な「勝率」は、
ここで言う「ペイアウト率」に対して、以下のような数字になっています。

↓↓↓



要するにバイナリーオプションで実際に稼ぐ(勝つ)ためには、
少なくとも51~55%以上の勝率を実現し続ける必要があるという事です。

その点で『Champion High/Low』の通算勝率は現時点で60%強というところですから、
一応、その水準は「ギリギリの線」でクリアできている事にはなっています。

ですが、この「60%」という勝率は4000回という取引回数を重ねた上で、
いわゆる「大数の法則」の上で成り立っている「理論値」でしかないため、
大数の法則を実現できる取引回数を重ねなければ近い数字(勝率)にはなりません。

つまり、数回の取引や短期間の取引では、その勝率も「偏る」という事です。

現に『Champion High/Low』の販売ページで公開されているトレード結果においても、

↓↓↓



このように6月3日の成績だけを見れば「負け(LOSE)」の方が多く、
4連敗、5連敗という「負け」が続いているところも見受けられます。

ですが、これくらいの「偏り」や「連敗」は勝率が60%ほどのロジックなら、
当然の範囲で「ありえる事」であり、このツールで取引を継続していけば、

・より顕著に偏った形で「負け」が続く可能性
・6連敗、7連敗、それ以上の連敗が続く可能性


なども十分にありえますし、過去にもこのようなケースがあったかもしれません。

そのような「偏り」をカバーできるのは、とりあえず取引を重ねていく事であり、
それによって「大数の法則」に基づく現在のような勝率が実現できるわけです。

ただ、現実に取引を行っていく場合においては、この『Champion High/Low』は、
決して、自動でバイナリーオプションの取引を行ってくれるツールではないため、
そのサインを見て、自分で実際に取引を行っていく必要があります。

ですが、いざ全てのサインに沿ってくまなく取引を行う事は難しいため、
実際には、ツールのサインに沿った取引をできる時とできない時があるはずです。

そこがまさに「運」が勝ち負けや損益の「結果」を左右してしまう部分で、
仮に「運」が悪い方向に傾いてしまうと、先ほどの画像で言う

「LOSE(負け)」

の部分のタイミングばかりで取引を行ってしまう可能性もあると思います。

つまり「WIN(勝ち)」となる取引のタイミングが合わずに、
ひたすら「LOSE(負け)」となるタイミングばかりで取引をしてしまう事も、
勝率の偏りを作り出していく要因になってしまうというわけです。

もちろん、これは完全に「運」の範疇の話なのですが、
それでも、この「運」の範疇の話は「現実的な話」でもあるため、

「運が悪い方向に偏ってしまうと、どんどん負けてしまう(損をしてしまう)」

という可能性が現実に「ありえる」になります。

つまり、最低でも51~55%以上の勝率を実現できばければ、
バイナリーオプションでは稼ぎ続ける事は「できない」のが現実のため
その条件を前提とする中で「勝率60%ほどのサインツール」は、
確率論の上で余裕をもって勝ち続けられるツールとは言い難いのが現実です。

その要因は、
・一時的、短期的な勝ち負けの偏りや連敗
・取引を行えるタイミング(運)に左右される勝ち負けの偏りや連敗

などであり、これらが「ありえる」という現実がある以上、
資金管理とリスク管理を徹底して長期的にツールを使い続けなければ、
それこそ60%の勝率を実現して勝ち続ける(稼ぎ続ける)事はできません。

ですが、このバイナリーオプションのサインツール『Champion High/Low』には、
申し込みから10日間については「無料」のお試し期間が付いているものの

・10日目以降の時点で29800円の初回料金
・以降1カ月ごとに20000円の月額料金


などがかかるため『年間で14万円ほどのランニングコスト』がかかります。

そこを考えるとバイナリーオプションの取引条件に対して、
60%ほどの勝率のサインツールで実際に勝てる(稼げる)かは、

「運の良し悪しに大きく左右されてしまう部分が大き過ぎる」

というのが実情かと思います。

よって、私的には、
・勝率60%のサインツールでバイナリーオプションで勝ち続けるのは難しい事
・実質的な勝ち負けや損益は、ほぼ「運の良し悪し」に左右されてしまう事
・月額利用料以上のリターンを得られるかどうかも「運任せ」になってしまう事

といった点で、この『Champion High/Low』は決してお勧めは出来ないという結論です。

一応、10日間は「無料」でお試し利用ができるサインツールにはなっていますが、
実際のところ、その10日間の成績がどうというのは、あまり関係がありません。

長期的に勝ち続けられるかどうかは、ここでお話しした考え方が「全て」という事です。

***

尚、ここで言及した「大数の法則」と「勝率」の考え方などは、
以下の記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。

↓↓↓

大数の法則の確率論。FXのトレード勝率には「偏り」がある。



以上、バイナリーオプションのサインツール『Champion High/Low』の批評でした。

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