ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の違いと比較。
FXやトレードで相場を予測する手段は、
・ファンダメンタルズ分析
・テクニカル分析
このいずれかの相場分析に集約されます。
ファンダメンタルズ分析 投資対象の「現在価値」や「将来的価値」を分析した上で、 現在のレートが「割安」なのか「割高」なのかを分析する手段 |
テクニカル分析 投資対象の過去から現在までの値動きの推移から、先々の値動きを分析する手段 |
必ず上記の「いずれか」または「両方」に集約されます。
故に、いざ「FX」や「トレード」を1から始めていくような段階にあたっては、
きっかけは人それぞれだと思いますが、必ずどちらかから最初の一歩を踏み出します。
その際に、
・自分の適性に合った手段を選ぶ事が出来ているか
・自分がやりたい資産運用に適した手段を選ぶ事ができているか
これが、投資家、トレーダーとして成功できるかどうか、
また、そのための最短の道筋を辿れるかどうかを大きく左右します。
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よって、ここでは、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析について、
それぞれの「適正」などを比較する形で解説していきますので、
「まず、どちらに手を付けるべきかを検討している」
「どちらかに手を付けているものの、あまり上手くいっていない」
という場合は、是非、参考にして頂ければと思います。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の比較。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は根本的な分析対象が全く異なります。そのため、強いて「どちらの方が有効」といった比較ができるものではなく、
「どのような視点でどのような相場分析を行いたいのか」
といった条件次第で、その条件に適した分析手段も変わってきます。
ただ、最もシンプルな考え方としては、
・値動きの予測と売買のサイクルが短時間になるほどテクニカル分析が有効 ・値動きの予測と売買のサイクルが長期間になるほどファンダメンタルズ分析が有効 |
上記の記載した内容の通り、数時間より数分、数分より数秒と、短時間になればなるほど、
ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析の方の有効性が高いものになります。
また、値動きの予測や売買のサイクルが数日、数カ月、数年と、
長くなればなるほどテクニカル分析は「不利」になり、
ファンダメンタルズ分析の方が「有利になる」という事です。
これはそれぞれの分析対象の「特性」によるもので、
テクニカル分析は、その時点までの値動きの推移などから、
・その時点の相場を捉える投資家心理とそれに伴う売買の傾向
・その売買によって生じていくであろうレートの変動
これらを分析して予測していくものに他ならないため、
必然的に、その予測範囲は「短時間の値動き」に限られます。
テクニカル分析で「チャート」から読み取れるものは、
あくまでも、その時点までの値動きの経過から分析できる、
その時点の相場を捉える投資家心理とそれに伴う売買の傾向であって、
「その傾向から予測できるのは、そこから数時間ほどが良いところ」
だと思います。
そこから予測に予測を重ねていく事で、
・デイトレード(1日以内のサイクルで行う売買)
・スイングトレード(1~2日のサイクルで行う売買)
この範囲までは可能になると思いますが、いずれにしても、
テクニカル分析で数カ月、数年の相場を予測するのは不可能に近いはずです。
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対して「ファンダメンタルズ分析」は、その投資対象の価値や将来性を、
それらの判断に関わる「情報」を捉えるごとに分析していくため、
それらの判断材料になるような情報が出回ったタイミングであれば、
それに伴う値動きを短期的に予測できるような場合もあると思います。
ですが、そのようなファンダメンタルズ分析の要因となるような情報が、
毎時間、毎分と、次から次へと出回り続けるような事はありえません。
逆に言えば、新たな「何か」が情報として出回らない限り、
その「分析対象」として出回っている情報には何の変化も伴わないため、
ファンダメンタルズ分析では、その間の値動きを予測する事も出来ないわけです。
よって、ファンダメンタルズ分析は、その「将来性」などの分析によって、
数カ月先、数年先といった長期的な相場の見通しや予測には適しているものの、
新たなファンダメンタルズ要因が情報として出回ったようなタイミングを除いては、
短時間の相場変動や値動きの予測を行っていくような事は基本的に出来ません。
故にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析は、
・値動きの予測と売買のサイクルが短時間になるほどテクニカル分析が有効 ・値動きの予測と売買のサイクルが長期間になるほどファンダメンタルズ分析が有効 |
その値動きの予測や売買のサイクルに応じた手段を用いる必要があるわけです。
短時間であるほどテクニカル分析。長期間であるほどファンダメンタルズ分析。
また、実際に「相場」を予測していく「対象」によっても、・ファンダメンタルズの対象となる要因の介入の度合いと頻度が高いもの
・ファンダメンタルズの対象となる要因の介入の度合いと頻度が低いもの
が、それぞれ存在し、前者は「株」や「為替」などの相場であり、
対する後者は「仮想通貨(ビットコイン)」などの相場が対象となります。
やはり「株の相場」や「為替の相場」は、
・株を発行している企業
・法定通貨を発行している国家
などが存在する以上、それらの「業績」や「経済」の状況などが、
そのままダイレクトに「株価」や「為替相場」に影響を及ぼします。
つまり、定期的な「業績」や「経済指標」などの発表などがある度に、
それらがファンダメンタルズ分析の要因となって相場を変動させるわけです。
このように、相場に確実に影響を与えるファンダメンタルズ要因が定期的に介入してくる、
株や為替の相場は、その度にテクニカル分析が通用しなくなる傾向にあります。
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対して、ビットコインなどを筆頭とする「仮想通貨」で言えば、
それこそ「発行元にあたるものが存在しない事」が特徴の1つでもあるため、
株や為替のように、その発行元の経済状況が相場に影響を与える事もありません。
故に、株や為替のように、相場に確実に影響を与えるファンダメンタルズ要因はもとより、
「相場に定期的に介入してくるようなファンダメンタルズ要因も存在しない」
というわけです。
もちろん、ビットコインや仮想通貨全体にとって良いニュース、悪いニュースがあり、
それが相場を変動させるきっかけになるようなケースも実際にありえます。
ですが、そのようなファンダメンタルズ要因に相場が影響されるようなケースは、
株や為替の相場に比べて、明らかに「少ない」という事です。
それこそ、株や為替の相場であれば、適正な株価、適正な為替相場などを、
あらゆるファンダメンタル要因などから「逆算」する事も可能なものですが、
「仮想通貨はそもそもの価値が全くもって不透明なもの」
だと思います。
つまり、株や為替の相場が最終体にはファンダメンタルズ分析によって、
その時点の在るべきレートの「物差し」がある程度は定められる傾向にあるため、
テクニカル分析で予測できるのは「その範囲内の値動き」に限られます。
ですが、ビットコインなどを筆頭とする「仮想通貨」には、
そのような適正なレートの「物差し」にあたるもの自体が存在しないため、
相場の変動においてファンダメンタルズ分析によるブレーキがかかる事もありません。
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どこまで相場が動き、どこで相場が止まるのか、と言った予測さえ、
テクニカル分析に基づく形で予測する事が実際に「可能」であり、
むしろ、それ以外の「拠り所」が無いような相場と言えます。
故に、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は、
・ファンダメンタルズ分析:長期間の売買、および株や為替の相場に有利 ・テクニカル分析:短期売買、および仮想通貨などの相場に有利 |
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以上、ここでは「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」を、
それぞれに適した売買のサイクルや相場に焦点を当てて比較してみました。
私の場合は、為替相場とビットコインの相場を対象とするFX(証拠金取引)で、
短期的なスキャルピングや数時間サイクルのデイトレードを主としているため、
基本的には「テクニカル分析」を主軸にしてトレードを行っています。
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よって、ブログ内で取り上げているテクニカル分析に関連する情報は、
その「全て」が私の経験則に基づくものになっていますので、
他のブログ講座の方も併せて、是非、参考にしてください。
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タグ:テクニカル分析, ファンダメンタルズ分析