シークレットセオリー・フルオートEA(奥谷隆一)ロジック考察

こちらの記事では「クロスリテイリング株式会社」が販売する、
以下のFXにおける自動売買EAのロジックについて真実を暴いていきます。

シークレットセオリー・フルオートEA



販売URL:https://1click-ea.s3.amazonaws.com/top/it.html
販売業者:クロスリテイリング株式会社、松野有希
提供者名:奥谷隆一

シークレットセオリー・フルオートEA(奥谷隆一)のロジック考察

この奥谷隆一氏による「シークレットセオリー・フルオートEA」ですが、
単刀直入に言うと、決してお勧めできる自動売買EAとは言えません。

以下、その主な理由です。

・販売ページのパフォーマンスは全て開発前の結果であり、
 開発後、実際の相場(値動き)に対する運用実績が全く示されていない

・トレードロジックが不透明なためバックテストデータの真偽を確かめる事も出来ない

・購入後に手の平を返したようにフルオート(自動売買)ではない実用が推進される

・販売者のノウハウ、ツールの量産体制に懸念


この「シークレットセオリー・フルオートEA」は『フルオート』とある通り、

「寝ている時も仕事中もシステムに任せて全自動で1憶円」
「プロ級のトレードを自動化して再現」
「全自動で〇〇〇〇円の利益」


というように、とにかくFXの「自動売買」を全面的に押し出した上で、
あたかも「ほったらかし」で稼げるかのような販売ページになっているものの、
実際には、そこにかなりの「ギャップ」があるトレードツールとなっていました。

販売ページの段階では「全自動」「自動売買」を全面的に押し出しておきながら、
いざツールを購入した後に提供されるツールの利用方法の解説く動画などでは

・ツール任せの自動売買に依存するべきではない
・裁量を交えてこそ有効にツールを使いこなせる


といった「裁量を交えた形の利用」が推奨されている形になっているため、
これは明らかに販売ページの方で受ける「自動売買EAの印象」とは異なります。

それこそ完全にツール任せの「自動売買」では勝てない可能性が高いため、
そこに「裁量」の余地を加えて、その「結果の良し悪し」を利用者側に委ねた上で、
ツールの有効性や勝ち負けの責任を転嫁する「逃げ道」を作っているわけです。

この「シークレットセオリー・フルオートEA」の販売元である、

「クロスリテイリング株式会社」

という業者は、このようなFX関連のトレードツールや情報商材などを、
相当数、量産して販売を行っているような「情報販売業者」なのが実情のため、
過去にも、似たような手口で販売されているツールが見受けられました。

とくに、この業者の情報商材の「量産体制」は異常なレベルのため、
過去の値動きに帳尻を合わせる形(いわゆるカーブフィッティング)で、

「バックテストの結果だけは良好なトレードロジック」

を作り出し、それを次々と「情報商材」として販売している可能性があります。

つまり、この「シークレットセオリー・フルオートEA」のロジックも、
そのような「カーブフィッティング」によって作り出されている可能性が高く、

・販売ページにはバックテストの結果しか公開されていない事
・ツール公開(販売開始後)のパフォーマンスが全く公開されていない事
・私自身が検証した範囲でもバックテストほどの勝率やリターンは再現されていない

これらの客観的な経過状況からも「その可能性は極めて高い」と思いました。

それが「過去の値動きに帳尻を合わせて作り出されたロジック」なのであれば、
過去の値動きに対するバックテストの結果のみが異常に良好になるのは当然です。

ですが、そのようなカーブフィッティングを施しただけのロジックでは、
実際に相場で勝つこと、勝ち続けるようなことはまず出来ません。

販売者側もそれを分かっているからこそ、ツールの購入者に対しては、

「ツール任せの自動売買に依存するべきではない」
「裁量を交えてこそ有効にツールを使いこなせる」


このようなスタンスで、そのロジックによる完全な自動売買よりも、
そこに最良を交えた使い方を推奨しているのだと思います。

***

過去の値動きに帳尻を合わせた「カーブフィッティング」では、
まず、実際の相場で通用するようなロジックを作り出せない理由などは、
以下の記事を介して詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。

↓↓↓

過剰なカーブフィッティングでFXの売買ツールは量産できる。



モメンタム、ピボット、ZigZagによるトレードロジック。

この「シークレットセオリー・フルオートEA」でオープンになっているロジックは、

・エントリーのロジックに「モメンタム」と複数のインジケーターを利用
・利食いのロジックは「pivot(ピボットポイント)」を利用
・損切りのロジックは「ZigZag(ジグザグ)」を利用


このようなもので、実際に利用しているインジケーターは「マイナー」というか、
国内のトレーダーによる利用率は、そこまで高くはない指標なのではないかと思います。

ZigZag(ジグザグ)は、それなりに国内でも使っている人はいると思いますが、
モメンタム、ピボットは「海外では使われている」という情報は目にするものの、
実際、海外のトレーダーの間でどれくらい利用されているのかは定かではありません。

海外では・・・というような情報は、情報ソースが定かではない事も多いため、
実際には、そんな事実は無いことも多いため、そこは注意する必要があります。

その上で「モメンタム」にしても「ピボット」にしても、
私的には、その「ロジック」がいまいちピンと来なかったため、
いずれも強いて「アテにしよう」とは思えなかったインジケーターです。

↓↓↓

ピボットポイント(pivot)による水平ラインはFXで有効なのか。



>モメンタム(Momentum)のインジケーターはFXで有効なのか(準備中)

また、エントリーのロジックには「モメンタム」を主軸とした上で、

「複数のインジケーターも組み合わせてフィルタリングしている」

といったことが以下のように販売ページの方に書かれていたことからも、
これがまさに「カーブフィッティングにあたる部分」としか思えませんでした。

↓↓↓



それこそ「モメンタム」はわりとロジックがシンプルなインジケーターなので、
複数のインジケーターでトレード条件をフィルタリングしていく事で、
カーブフィッティングを施していくには打ってつけの指標です。

何にしても「複数のインジケーターを用いたフィルタリング」の詳細は、
販売ページはもとより、ツールの購入者に対してもブラックボックスなため、

「具体的なエントリーのロジックがよく分からない」

というのも、この「シークレットセオリー・フルオートEA」のロジックが、
あからさまな「こじつけ」に近いものになっている可能性を示唆しています。

それこそ「ロジックをオープンにしたくない(できない)何か」があるため、
モメンタムに対して、どのような「フィルタリング」をかけた上で、
エントリー条件を絞り込んでいるのかをブラックボックスにしているわけです。

何にしても「カーブフィッティング」で作り出されたようなツールは、
まず、実際に相場での「有効性」や「実用性」は無いに等しいため、
そのようなトレードツールには全くもって「価値」もありません。

その上で、この「シークレットセオリー・フルオートEA」は、

・販売ページにはバックテストの結果しか公開されていない
・ツール公開(販売開始後)のパフォーマンスが全く公開されていない
・私自身が検証した範囲でもバックテストほどの勝率やリターンは再現されていない
・具体的なトレードロジックがブラックボックス

このような条件が揃っている点で「カーブフィッティング」によって作り出された、
過去の値動きに帳尻を合わせただけのトレードツールの可能性が非常に高いため、
私としては、全く持って「お勧めはできない」という事です。

この「シークレットセオリー・フルオートEA」の販売元である、
クロスリテイリング社が手掛けるFX関連の情報商材については、
ここで言及したような共通した問題傾向がほぼ全ての情報商材に見受けられます。

その事については以下の記事でまとめてその傾向を言及していますので、
こちらも併せて、参考にして頂ければと思います。

↓↓↓

クロスリテイリング株式会社のFX投資系情報商材の傾向と疑惑



尚、この手のトレードツールや情報商材の「見極め」については、
以下のような記事がありますので、是非、併せて参考にしてください。

FX、投資・トレード系情報商材の実体、実情について。
情報商材を販売するトレーダーのトレード実績が本物かどうかを判断する方法。
FX、投資系情報商材のノウハウ、ツールが優良か駄作かの判断基準。
トレードツール、自動売買でバックテスト通りには勝てない理由。

以上、シークレットセオリー・フルオートEAのロジックについてでした。

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