為替、仮想通貨の国内FX業者と海外FX業者の「違い」について
為替相場を対象とする「FX」や「ビットコインFX」などを行う場合には、
国内、または海外のFX業者や取引所の「口座」を開設する必要があります。
ただ、FXの取引業者やFXを行える仮想通貨の取引所は国内、海外で多岐に渡るため、
・国内の業者(FX取引業者、仮想通貨取引所) ・海外の業者(FX取引業者、仮想通貨取引所) |
国内と海外、どちらの業者を比較して選ぶべきかを明確にするのが得策だと思います。
そこで、この記事では、FXの取引業者、仮想通貨の取引所などにおける、
国内の運営会社と海外の運営会社の「違い」を解説していきたいと思います。
為替、仮想通貨の国内FX業者と海外FX業者の「違い」について
国内と海外のFX業者、取引所における主な違いは、以下の3点に集約されます。
・レバレッジの最大倍率(資金に対する取引額の上限) ・取引コスト(手数料およびスプレッド) ・税金(税率) |
上記の違いをそれぞれ解説しているゆなサイトも見受けられるのですが、
・為替相場を対象としたFXを行える国内業者と海外業者の違い
・仮想通貨のFX(ビットコインFX)を行える国内取引所と海外取引所の違い
これらの「違い」は全てが共通するわけではありません。
むしろ、上記の大半が「全く異なる条件」になっているのが実情のため、
為替FXの国内業者、または海外業者のメリットまたはデメリットが、
仮想通貨のそれらと「共通するわけではない」という事です。
例えば1つ目に挙げた「レバレッジの最大倍率」においては、
・為替FXの国内、海外の取引業者の最大レバレッジ倍率
・仮想通貨FXの国内、海外の取引所の最大レバレッジ倍率
上記はそれぞれ、以下のようになっています。
為替FXの最大レバレッジ倍率 ・国内のFX業者:金融庁の規制により最大25倍 ・海外のFX業者:規制の対象外(倍率が高い業者で888倍など) |
仮想通貨FX(ビットコインFX)の最大レバレッジ倍率 ・国内の取引所:金融庁の規制により最大2倍(2021年より) ・海外の取引所:規制の対象外(倍率が高い業者で100倍など) |
国内で運営されている業者、取引所はいずれも規制の関係で、
「為替のFXは25倍、仮想通貨のFXは2倍が上限」
となっています。
対して、海外の業者はいずれも金融庁の規制の対象にはならないため、
基本的に、レバレッジの倍率に規制は無いため、倍率が高い業者であれば、
為替のFXであれば800倍以上、仮想通貨のFXでも100倍といった取引所があります。
つまり、少額な資金、または大きな資金でFXを行う場合においても、
「可能な限り大きな金額で取引(トレード)を行いたい」
このような場合は、国内よりも海外の業者の方に優位性があるという事です。
最大レバレッジ倍率は規制の無い「海外業者(取引所)」が有利。
続いて手数料やスプレッドなどの「取引コスト」についてですが、これは国内、海外、共に業者によっても差があるのですが、
国内の業者、海外の業者、それぞれの「全体的な傾向」を言えば
為替FXの取引コスト ・国内のFX業者:手数料無料、低スプレッド ・海外のFX業者:手数料無料、高スプレッド |
仮想通貨FX(ビットコインFX)の最大レバレッジ倍率 ・国内の取引所:手数料、スプレッド共に取引所ごとの差が顕著 ・海外の取引所:手数料、スプレッド共に取引所ごとの差が顕著 |
取引コストの面では、有利な取引(トレード)を行えるようになっています。
対して仮想通貨のFXにおける手数料、スプレッドは国内、海外の差はほぼ無いに等しく、
こちらに関しては、国内、海外、いずれも取引所ごとでピンキリなのが実情です。
ただ、仮想通貨、ビットコインのFXにおいては、
「取引手数料もスプレッドも実質的に回避できる取引所」
が国内にも海外にも存在するため、単純な「取引コスト」の面では、
いずれにしても為替のFXよりも有利なトレードを行えるようになっています。
よって「取引コスト」の面では為替FXの取引業者は国内の方が有利ですが、
仮想通貨、ビットコインのFXは、国内、海外に大きな差はないという事です。
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ここで言及した「取引コストを回避できる仮想通貨の取引所」については、
以下の記事で、その条件などを詳しく解説していますので併せて参考にしてください。
↓↓↓
為替FXの取引コストは「国内業者」が有利。
また、国内の取引業者を利用した取引で得たリターン(収入)と、海外の取引業者を利用した取引で得たリターン(収入)は
以下のように税金(税率)が変わってきます。
為替FXで得たリターンに対する税金(税率) ・国内のFX業者:一律20.315% ・海外のFX業者:通常の総合課税(雑所得扱い※最大50%ほど) |
仮想通貨FX(ビットコインFX)のリターンに対する税金(税率) ・国内の取引所:通常の総合課税(雑所得扱い※最大50%ほど) ・海外の取引所:通常の総合課税(雑所得扱い※最大50%ほど) |
為替FXにおいて国内の取引業者を利用して取引を行う場合で、
・為替FXで海外のFX業者を利用して得たリターン(収入)
・仮想通貨、ビットコインのFXによるリターン(収入)
これらは「雑所得」という扱いになり、通常の総合課税の対象となります。
これは普通に何らかの事業や仕事で収入を得ても同じ税金は取られますから、
海外業者を利用した為替FXや仮想通貨のFXの税金が高くなっているわけではなく、。
「為替FXで国内のFX業者を利用する場合のみ税金が安くなる(優遇される)」
という事です。
国内業者を利用した為替FXの収入のみ税金(税率)は安くなる。
ここまでの「レバレッジ倍率」「取引コスト」「税金」の3点を踏まえて、・為替FXの海外業者はレバレッジの最大倍率のみが有利
・取引コスト、税金は国内のFX業者が有利
となっているため、レバレッジを最大限に有効活用した上で、
よほど大きなリターンを実現できるようなトレーダーでなければ、
為替のFXで海外のFX業者を利用するメリット(必要性)は無いと言えます。
対して、仮想通貨、ビットコインのFXにおいては、
為替FXのような取引コストや税金の優劣が無いに等しいため、
「高いレバレッジを使える分だけ海外の取引所の方が有利」
という事になるわけです。
よって、私はそこまで高いレバレッジを用いる事自体があまりないため、
為替のFXにおける取引(トレード)では「国内のFX業者」を利用しています。
ただ、時と場合によって、ある程度のレバレッジは利用するため、
仮想通貨、ビットコインFXの国内の最大レバレッジ2倍は低すぎるため、
こちらは海外の取引所も並行して利用するようにしています。
とくに仮想通貨、ビットコインのFXにおいては国内と海外の両方で、
・取引上のスプレッド(売値と買値の差)がほぼ「無い」に等しい ・利用条件によっては手数料を完全に「無料」にできる |
私はそのような取引所を利用していく形で実際に売買を行っています。
少なくとも、為替のFXはスプレッドによるコストを絶対に避けられませんが
そんな避けようのない「コスト」をビットコインのFXでは避けられるわけです。
私が実際にビットコインのFXで利用している取引所も含めて、
スプレッドを含めた取引コストを回避できる理由などについては、
以下の記事で詳しく解説していますので併せて参考にしてください。
↓↓↓
以上、為替FX、仮想通貨FXの海外業者と国内業者の違いについてでした。
是非、参考にして頂ければと思います。
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