本当に有効なテクニカル分析はあらゆる通貨ペアに共通する。
私がテクニカル分析に基づく「値動きの予測」や「売買の基準」を追及していく上で、
「この条件をクリアできる分析基準である事だけは外せない」
と考えているのは「その分析基準の有効性に普遍性が伴う事」です。
要するに、そのテクニカル分析に基づく値動きの予測基準、売買の基準が、
・あらゆる通貨ペアに対して同様の有効性を伴っている ・為替相場以外の全く別の相場においても有効性を伴っている |
その分析基準は本当の意味で有効なものと考えられます。
そもそも「テクニカル分析」は、相場の値動き(チャート)から、
統計的な「傾向」や「規則性」などを導き出していく事にあります。
その上で、そのような相場の「傾向」や「規則性」にあたるものは、
「人間心理の統計的な傾向から生じるもの」
と考えられているため、そのような人間心理の傾向には「普遍性」があり、
それは、ありとあらゆる相場においても「共通する傾向」でなければなりません。
つまり、それが本当に人間心理の統計的な傾向に基づく「基準(パターン)」であるなら、
あらゆる通貨ペアのあらゆる相場に共通していなければ「道理に合わない」わけです。
本当に有効なテクニカル分析はあらゆる通貨ペアに共通する。
ただ、テクニカル分析によって捉える事ができる値動きの傾向は、その市場へ参入している「参入者の絶対数」が多くなればなるほど、
人間心理の統計的な傾向に基づく「値動き」がそこに現れやすくなります。
そこに「大衆心理」と呼ばれるものが、より反映されやすくなるからです。
逆に「参入者」がそこまで多くはない市場において言えば、
特定の参入者の偏った売買がそのまま相場を作り出す可能性があり、
そのような相場ほど「大衆心理」が反映されにくくなります。
よって「テクニカル分析」が、より「有効」に働きやすいのは、
「より多くの市場参入者が売買(取引)を行っている通貨の値動き」
という事になります。
その上で、各通貨別の「取引量」はこちらの通り。
↓↓↓

上記を見て一目で分かるように、
・USD(米ドル) ・EUR(ユーロ) ・JPY(日本円) |
・GDP(ポンド) ・AUD(豪ドル) ・CAD(カナダドル) ・CHF(スイスフラン) |
よって、テクニカル分析によって捉える事ができる可能性の高い、
いわゆる「大衆心理」の傾向や偏りは、取引量が多いとされている、
・EUR/USD(ユーロ/ドル) ・USD/JPY(ドル/円) ・EUR/JPY(ユーロ/円) |
故に、私は上記の3つの通貨ペアに対して一定の有効性が伴っているかどうかを、
「そのテクニカル分析のロジックの有効性を判断する最低基準」
としています。
逆に言えば「大衆心理が相場に反映されやすい」と考えられる、
上記のような取引量の多い通貨ペアの相場で通用しないロジックは、
「大衆心理の傾向や偏りを捉える事ができていない可能性が高い」
という事です。
取引量の多い通貨を対象とする相場で「有効性」が伴うか否か。
よって、私自身が有効なテクニカル分析のロジックを追及していく場合や、情報商材などで提唱されているロジックの「有効性」を判断する場合、
「取引量の多い通貨(USD、EUR、JPY)ペアで有効性が伴っているか」
という点を、まずは「最低限の基準」として確認するようにしています。
とくに情報商材などで提唱されているテクニカル分析のロジックにおいては、
通貨ペアを特定(限定)しているノウハウが見受けられる傾向にあり、
「特定の通貨ペアを対象とする形でなければ通用しない」
というような通貨ペアを特定(限定)しているテクニカル分析のロジックは、
その通貨特有の「何か」に依存した上で有効性が伴っていると考えられます。
そして、その通貨特有の「何か」にあたるものは、
「その通貨のレート(相場)に影響を与えているファンダメンタルズ要因」
に他なりません。
為替相場の対象となっているものは各国が発行する「法定通貨」に他ならないため、
そのような各国の法定通貨のレート(相場)の変動においては、その通貨特有の、
あらゆる「外的な要因」や「内的な要因」が作用しています。
そのような、あらゆる要因が、いわゆる「ファンダメンタルズ」であり、
トレーダーの中にはそれらを分析してトレードを行っている人達も存在します。
つまり「相場の値動き」においては、
・テクニカルを要因とする売買とそれに基づく値動きへの影響 ・ファンダメンタルズを要因とする売買とそれに基づく値動きへの影響 |
その上で大数心理に伴う売買の傾向(テクニカル要因に基づく売買)が、
あらゆる相場に共通して「普遍性が伴うもの」と考えられるものの、、
「ファンダメンタルズ」
とされる要因は、あらゆる通貨ごとに全く異なる要因が作用しています。
だからこそ「為替相場」は、必ずしもテクニカル分析が有効になるとは限らず、
テクニカル分析のセオリーを裏切り続けるような場面(相場)もよくあるわけですが、
テクニカル分析に基づく売買とファンダメンタルズ分析に基づく売買においては、
・テクニカルに基づく売買や値動きがファンダメンタル分析に影響を与える事は無い ・ファンダメンタルズに基づく売買や値動きはテクニカル分析にも影響を与える |
ファンダメンタルズ分析で「値動きそのもの」を分析する事はありませんが、
テクニカル分析は常に「値動きそのもの」を分析していくものだからです。
よって、為替相場を対象とする「テクニカル分析」は実質的に、
・人間心理の統計的な傾向に基づく売買とそれに伴う値動き
・その通貨特有のファンダメンタルズ要因に基づく売買とそれに伴う値動き
これらが「混在している相場」を分析していく事になります。
だからこそ「特定の相場においてのみ有効なテクニカル分析」も成り立つのですが、
各国の法定通貨の「価値」を判断するための「指針」となるような要因は、
現在と10年前、また、10年前と20年前とでは、全くもって異なります。
つまり、ファンダメンタルズ分析は、その「対象」となるもの自体が、
「時代の流れや時代の変化と共に、常に移り変わっていく」
という事です。
ファンダメンタルズ分析の基準は「時代背景」と共に移り変わる。
対して人間心理の傾向などは、基本的には「変わらない」と言われています。つまり、人間心理、大衆心理の傾向や規則性を捉える事ができる、
本当の意味で「有効」なテクニカル分析に基づく値動きの予測基準は、
「半永久的な有効性が伴う可能性が高い」
という事です。
ですが、その分析基準が「大衆心理の統計的な傾向」を本質的に捉えるものではなく、
特定のファンダメンタル要因に依存する形で有効性を伴うものであった場合、
当然、その有効性は時代の流れや変化と共に失われる事になります。
要するに「テクニカル分析」には、
・ファンダメンタルズの影響ありきで「限定的な有効性」が伴うもの ⇒ 特定の通貨特有のファンダメンタルズに依存したテクニカル分析 ・ファンダメンタルズの影響は無関係に「普遍的な有効性」が伴うもの ⇒ あらゆる通貨、あらゆる相場において有効なテクニカル分析 |
対する後者には、あらゆる通貨、あらゆる相場を対象とする「普遍的な有効」性が伴います。
その上で「現時点の有効性」という点で言えば、どちらも有効性が伴い、
また、実際に十分なリターンを追及できるのであれば何の問題もありません。
ですが、先々の見通しとして「ファンダメンタルズの影響ありきの有効性」は、
時代背景の変化に伴い、その土台となっているファンダメンタルズ要因が移り変わると、
その時点で、そのテクニカル分析の有効性も高い確率で失われる事になります。
つまり、その有効性はほぼ間違いなく「限定的なもの」でしかなく、
いつか使えなくなる可能性が高い「期限付きのノウハウ」という事です。
対して、あらゆる通貨、あらゆる相場において有効なテクニカル分析は、
「移り変わる事の無い人間心理、大衆心理の傾向を捉える事ができている」
と考えられるため「半永久的な有効性が伴う可能性が高い」と考えられます。
故に私は、
・特定の通貨ペアでなければ通用しないテクニカル分析 ⇒ その相場特有の要因に依存しているため、いつかは使えなくなる ・一定の取引量を伴うあらゆる通貨ペアに対して有効なテクニカル分析 ⇒ 人間心理の統計的な傾向に基づくため、今後も有効性を伴う |
長期的な有効性を期待できるノウハウのみを「有効」と判断するようにしています。
これは「情報商材」などを介して提唱されているノウハウにおいても、
全く同じ評価基準で、そのノウハウの長期的な有効性を判断していますから、
私がこのブログやメルマガを介して推奨しているトレードノウハウはいずれも、
「あらゆる相場、あらゆる通貨(通貨ペア)に有効なノウハウに他ならない」
という事です。
↓↓↓
以上、私が「テクニカル分析」を追及していく上で、
「この条件をクリアできる分析基準である事だけは外せない」
と考えている、本当の意味で有効なテクニカル分析の絶対条件についてでした。
是非、参考にしてください。
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