勝っているトレーダー、勝てるトレードの共通点と裁量トレードの真実。

勝ち続けているトレーダーが行っている「トレード」に、
何らかの共通点があるとしたなら、それは何だと思いますか?

ここではその「勝ち続けているトレーダー」が行っている、

「利益を生み出し続けるトレードの共通点」

を考察していきたいと思います。

勝ち組トレーダーが行っているトレードの共通点。

成功しているトレーダーは相場の先を読むスキルを持っている。

このように思っている人は、決して少なくはないと思います。

「独自のテクニカル理論で特殊なチャート分析を行い、
 相場の動きを的確に先読みして勝っているんだろう。」


このような認識から、そういったロジックを見つけ出すため、
日々、多種多様のテクニカルチャートに貼りついて、
その「法則」のようなものを模索しているような人達が
実際に世の中にはごまんといるわけです。



ただ、1つだけ明確な事を言っておくと、
実際に「勝ち続けているトレーダー」の大半は、
とくに「相場の先を読む力」は持ち合わせていません。

もちろん、その「確率」や「可能性」を見極める力は、
ある程度は持ち合わせているかもしれませんが、

「それは決して絶対的なものではない」

という事です。

そもそも相場の世界に「絶対」はありませんので、
いざ先々の相場の値動きを「予測」できるのは、

・確率
・可能性


といったレベルの範囲でしかありません。

よって、それ以上の範囲で相場の動きを「先読み」するようなスキルは、
どんな投資家、トレーダーもまず持ち合わせてはいないのが実情です。

ただ、その上で1つだけ言える事は、

・相場の値動きは「確率」と「可能性」でしか捉えられない事
・そこに「絶対」「確実」と言えるものは存在しない事


これらを勝ち続けているトレーダーはしっかりと「理解」しています。

だからこそ、彼等は「相場の先を読める」とは思っていませんし、
そのようなスキルを身に付けようとも思っていません。

むしろ彼等が身に付けているものは「相場の先を読む」という
到底、出来もしない事を追求するようなスキルでは無く、

「どんな相場にもしっかりと対処できる対応力」

のようなものであり、これを持ち合わせているトレーダーは、
それこそ「値動きを先読みできない事」を前提とした上で、
自分の予測が外れてしまう事を、常に織り込んで「想定」しています。

そうでなければ、ありとあらゆる相場(値動き)に対して、
然るべき「対処」を的確に施していく事などできないからです。

故に勝ち続けているトレーダーは常に「負ける事」も視野に入れながら、
その上で「トータル的に勝つ事」を前提にトレードをしています。



つまり、勝ち続けているトレーダーが共通して持ち合わせているものは

・勝つ事も負ける事も視野に入れた対応力
・それを前提とした基準やルール


であり、彼等のトレードはこれらのルールや基準に沿った形で、
常に彼等なりの「理」に適った判断のもと、行われています。

ただ、その「理」は決して先を読む事を前提にしているものでは無く、

「自分自身の理に沿わない相場(値動き)に遭遇した場合の対応策」

も、併せてしっかりと定めているという事です。


「理」に相場を併せるのではなく、相場に「理」を併せる

相場はまさに「生き物」のようなものですので、
いつ、どんな動きをするかは正確なところは誰にもわかりません。



実際、投資やトレードの世界で大成功しているような人でも、
全ての投資やトレードで勝ち続けているわけではなく、
やはり負ける投資、トレードも少なからず経験しています。

ただ、勝つときは大きく勝つ事で財を築いているんです。

いずれにしても相場の世界で確実に言える事としては、

「100%勝ち続けられるような『理(ルール)』は存在しない」

という事であり、一人の人間が、いつ、何をどう判断するかさえ、
それを的確に予測していく事は難しいものだと思います。

そんな中で、複数の人間心理とその行動が交錯している相場の動きを
100%、先読みしていく事など、まず不可能なのですから、

「そこにあるのはあくまでも確率の優位性に他ならない」

という事です。

その上で、その「確率の優位性」を体系化していく事が、

『自分なりの理に叶ったトレードルールを確立していく事』

であり、実際に有効な「基準」や「ルール」を確立できれば、
投資やトレードで財を築いていく事も可能になります。



ただ、時にはそのルールが全く通用しない局面もありえるため、
そのような際、勝てていないトレーダーほど、
一時的に結果を出せた自らの基準やルールに拘ってしまい、
相場が自分の都合で動いてくれる事を期待してしまう傾向にあります。

しかし、相場がそう都合よく動いてくれるはずもありません。

だからこそ、投資、トレードを行う際は、

・自分の理に沿った基準やルールが通用する相場、
・その基準やルールが通用しない相場


この2つの判断とそれに沿った行動を、
いかに早く、的確に実行できるかが極めて重要であり、
その対応力こそがトレーダーの「資質」に他ならないと思います。

決して相場に対しては「確実」を求めるべきではなく

「不確実を前提とした自分なりの理(基準)」

を追求し、その「理」に準じた形の「裁量」を加えた上で、
相場の状況に応じたトレードを行っていく必要があるという事です。


トレードにおける「裁量」というものについて。

投資、トレードにおける初心者層の人ほど、

「裁量(自己判断)要素の無いトレード手法」

のようなものを求めていく傾向にあります。

ですが、そのような自己判断を一切伴わない手法などは、
それを実現するハードルそのものが「非常に高い」と言わざるを得ません。

故に、投資、トレードの世界で現実的に「勝てるようになりたい」なら、

『ある程度の「裁量(自己判断)」を前提とする手法(ルール)』

を確立してモノにしていく方が遥かに「確実性が高い」という事です。

ただ、この「裁量」と呼ばれるものについては、
そもそもの「解釈」や「認識」に大きな誤りがあるのが実情です。

というのも、初心者の人が避けたがる「裁量」という要素は
熟練の投資家が経験によって培った「感覚」に頼っていくような
極めて不明確なものをイメージしている傾向にあるからです。

ただ「裁量トレード」と呼ばれるものの全てが、
そのような感覚的なものを前提とするわけではありません。

実際に「感覚的な要素」などは皆無に等しい
自分なりの「基準」に沿った上で、

・エントリーのポイント
・決済のポイント(利確、損切のポイント)


を判断している勝ち組トレーダーも数多く存在します。。

私自身のトレードルールが実際にそうであるように
それがいわゆる「裁量トレード」であるとしても、
 
「そこには明確な根拠に基づく基準が存在する」

という事です。

その上で、どのような相場であれば自分の「裁量(基準)」が通用するのか。

その「判断」や刻一刻と移り変わる相場への「対処」を、
明確な根拠に基づいて施せるようになってこそ、

「トレーダーとしての成功」


が見えてきます。

極論、自分のロジック(基準)に沿わない相場は全て見送ってしまい、
改めて「自分の理に適った動きを示す相場」が訪れるまで、
とにかく「待つ」というのも賢明な判断基準の1つに他なりません。

それこそ「待つのも相場」という言葉がありますが、
むしろ私は「待つのが相場」だと思っているくらいです。

戦国武将の性格を表す有名な句で言えば、

「鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス」



このような「徳川家康的な思考」こそが
投資、トレードにおいては極めて重要であるという事です。


信長でも秀吉でも無くトレード思考は「徳川家康」であれ。

相場の世界では、常にトレードを行っていく必要もなければ、
全ての相場で無理にポジションを保ち続けるような必要もありません。

あくまでも「自分なりの相場観」において

「理に適った動きを見せている相場(それが続く可能性が高い相場)」

においてのみ、自らが確立している基準に沿ってトレードを行い、
そこで「勝ち」を拾えるようになればそれでいいんです。

投資、トレードにおいて追求していくべき事は、
全ての相場で勝つ事でも勝率を上げていく事でも無く、
あくまでも「最終的に資産を増やしていく事」に他なりません。

だからこそ、自分自身の「裁量(基準)」に適った相場のみを対象に、
可能な限り「勝てる可能性の高いトレード」を行っていった上で、

「トータル的なリターン(利益)」

を着実に拾い集めていくわけです。



そしてこれは、一見は「難しい事」のようで、
いざそれが出来るようになってしまえば
ある一定のレベルまでは「簡単な事」だったりします。

ただ、実際にトレーダーとして「勝ち続けていく」には、
その一定レベルの先にある「もう1つの壁」を越えなければなりません。

この「一定レベルの先にある壁」は、
人によっても個人差がある部分なのですが、

「その人にとっての損益の金額がリアリティを超えるところ」

に、その「壁」は存在します。

人によっては、それが数千万円という金額になるかもしれませんし、
人によっては、それが数憶円、数十憶円という金額になるかもしれません。



ただ、その範囲を超え始めた辺りで、投資、トレードの世界では、
また「別のハードル」が自分自身を阻みはじめるわけです。

とは言え、まずは「リアリティのある金額」での戦いが先立つはずですし、

「誰もが最初はそこをクリアしていく段階がスタートライン」

になります。

まずはそこをクリアしていくために必要な知識と経験をしっかりと積んで、
リアリティを超える金額を運用できるステージを目指してください。

このブログや私のメールマガジンでは、
そのステージへ辿り着くまでに必要な知識、情報を、
私の経験則に基づく形で提供していますので、
是非、併せて参考にしていた頂ければ幸いです。

以上、ここでは「勝っているトレーダーの共通点」として、
いわゆる『裁量トレード』と呼ばれるものについて言及させて頂きました。

他のブログ講座等も併せて是非、参考にしてください。

小野

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