株、仮想通貨、FXのスキャルピングトレードとスプレッドの現実。

株や為替、仮想通貨のFXにおける「トレード」では、
世間一般的にその売買時間(期間)に応じた形の、

「○○トレード」

といった以下のような「呼び名」のようなものがあります。

・スイングトレード:日をまたいで売買を行うトレード
・デイトレード:その日のうちに売買を行うトレード
・スキャルピングトレード:数秒、数分の短時間で売買を行うトレード

その上で、今回の講義で取り上げたものは3つ目に挙げた

「スキャルピングトレード」

なのですが、このトレード手法は、数秒、数分といった、
短時間の売買で細かく利益を上げる事ができるため、
堅実で確実性が高い手法という意見(見解)もありながら、

・スキャルピングトレードは初心者向きではない
・スキャルピングトレードで難しい


といった意見も多く見られる傾向にあります。

要するに、この「スキャルピングトレード」は、

「賛否が極端に分かれている手法」

という事なのですが、私が現状、採用しているトレード手法は、
わりとこのスキャルピングトレードに近いものであるため、
今回は、その「真相」を私の経験則を交えて考察していきたいと思います。

株、仮想通貨、FXのスキャルピングトレードの真実。

スキャルピングトレードは「売買時間が短い」という点で、
お手軽なイメージで捉えている人も多いかもしれません。

ですが、これは必ずしもそうとは言い切れない側面があります。

私自身、スイングトレード、デイトレードも含めて、
様々なトレード手法を実際に「経験」してきていますが、
その中でも「スキャルピングトレード」は

「最も忙しいトレード手法」

なのが実状だからです。

それこそ「手軽さ」という点だけを求めるのであれば、
売買期間が最も長い「スイングトレード」が最も手軽であり、
最も手間(時間)を取られない投資手法」という点で言えば、

「数年単位で相場を捉える長期投資が最も手軽」

と言えるかもしれません。

世界一の投資家と呼ばれるウォーレンバフェットが、
まさに「最も得意」としている投資手法ですね。



対して数秒、数分単位の売買が基本となるスキャルピングは
各トレード手法の中では最も「労働」に近いものなのが実状です。

それこそ「投資」と呼ばれるものは、

「お金がお金を稼いでくれる」
「お金に働いてもらう」


という形で収入を増やせるところが魅力なのですが、
スキャルピングは、これが完全な「例外」となります。

そこに「自身の労力」が伴わなければ稼げないのが、
スキャルピングトレードの実情だからです。

少なくとも、デイトレードやスイングトレードなら、
数時間、数日の「ポジションの保有」が前提となるため、
その間に相場が意図する方向に動いてくれる状況が続けば、

「お金が勝手にお金を生んでくれる」

という状況を実現できる形になります。



ですが、スキャルピングトレードは数秒、数分の値動き捉え、
まさに相場から目を離す事なく売り買いを行っていく必要があるため、
お金が勝手にお金を生んでくれるような状況の実現は不可能なわけです。

故に、これはまさに「労働」に近いものであり、
全くもって「お手軽」と言えるものではありません。

ただ、その反面的な「メリット」としては、

・常に相場を見て必要に応じた状況判断ができる
・常にその場で利益を確定していく事ができる
・常にその場で決済(手仕舞い)できるため気苦労が無い
・テクニカル分析の有効性を最大限に発揮できる


このようなものが挙げられる思います。

それこそ「相場に貼り付き状態」となってしまう事や、
それがほぼ「労働収入」になる事はデメリットかもしれませんが、

「相場の急激な動きに即座に対処できる」

というメリットは、そのデメリットを打ち消せるほど大きく、
これによって「致命的な損失」を未然に防げる事になるんです。



そして、そのような「致命的な損失」こそ、
投資、トレードの世界では最も警戒するべきものであるため、

『そのような大きな損失を即座に判断して避けられる』

というメリットは、この上なく大きいものと言えます。

結果として、相場をリアルタイムに判断できるというメリットは、

・ここぞという時に大きな資金を一気に動かせる事
・その際に最大限のレバレッジをフル活用できる事


などにも結び付くため、このメリットは実質的に、
そのまま「リターンの大きさ」にも直結していくわけです。

現に私自身、デイトレードやスイングトレードを行っていく際に、
そこまで高いレバレッジを設定して売買を行う事はまずありませんが
スキャルピングトレードを行っていく場合においてのみ、
状況に応じて高いレバレッジを設定してトレードを行う事があります。

常に「リアルタイムな危機管理」ができるからこそ、
デイトレ、スイングトレードでは行えないようなレベルの、
高いレバレッジを用いた「大胆なトレード」も、

「スキャルピングトレードであれば問題なく行える」

という事です。

また、スキャルピングは極めて短時間での売買を前提とする点で

「テクニカル分析の有効性をダイレクトに反映できる」

という点も大きなメリットの1つとなります。



これはトレーダーによって見解が分かれるところかもしれませんが、
少なくとも私はテクニカル分析において有利に判断できるものは、

・瞬間的な値動き
・瞬間的な売買の偏り


などの、まさに「短期的な値動き」であると考えています。

また、デイトレード、スイングトレードにおける、
数時間単位、数日単位の値動きを前提とする売買では、
少なからず「ファンダメンタル」を意識する必要がありますが、
スキャルピングトレードでは、まずそこを意識する必要はありません。

それが何かよほどのものであれば別ですが、
数秒、数分の値動きに特定のファンダメンタル要素が、
そこまで強い影響を及ぼす事は、ほぼ無いに等しいからです。

要するにスキャルピングトレードのみが、
ファンダメンタル分析を完全に「度外視」した上で、

「テクニカル分析のみでトレードが可能」

という事です。


デメリットを十分に補えるだけのメリットの数々。

対して「スキャルピングトレード否定派」の意見の中には、、

・トレード中は相場に貼り付かなければならない
・短時間の値動きの予測、売買は初心者には困難
・手数料、スプレッドにおいて明らかに不利


このようなものになりますが、

「トレード中は相場に貼り付かなければならない」

という1つ目のデメリットに関しては
既に「それ以上の多くのメリット」を言及した通りです。

また、2つ目の「初心者には困難」というデメリットも、
そもそもの「相場の予測」において言えば、

・数秒、数分先の短時間の値動きを予測する事
・数時間、数日先の値動きを予測する事
・数年先の値動きを予測する事


これらはいずれも完全に「別モノ」なのが実情であるため、
どれが簡単、難しいという事を一概に比較できるものではありません。

これらはそれぞれに質の異なる「難しさ」がありますので、
短時間の値動きの予測のみが「難しい」とは言い切れないという事です。

ただ、既に言及した通り、数秒、数分の値動きの予測においては、

・ファンダメンタルはほぼ無視できるというメリットと
・テクニカル分析のみで十分に捉える事ができるメリット


などがあります。

その点で、ファンダメンタル分析が「得意」な人に言わせれば、
数年先のような長期的な値動きの予想が容易と言うかもしれませんが、
ファンダメンタル分析が苦手な人は「真逆の見解」を示すはずです。

つまり、これは「値動きの分析」において、
 
「何に重きを置いて相場を分析するか」
 
大きくで変わってくるものでもあるため、、
一概にどれが難しい、簡単という事は言えない部分だという事です。

ただ、スキャルピングトレードは時に、
瞬間的な判断に基づく売買の実行が必要となる点で、
ある程度の「慣れ」のようなものが必要となる部分があります。

そして、私の私見でその「感覚」を例えるなら、
それはゲームの「テトリス(TETRIS)」に近いものなんです。



あくまでもこれは「私の私見」に過ぎないものですが、

「こういうブロックが来たら、こうする」

というような、テトリスをプレイしていく際の感覚が、

「こういう値動きが生じたら買う(売る)」

という事を判断していく感覚に、どことなく似ているんです。

もちろん、これは売買のルールや手法によっても異なるかもしれませんが、
短時間の売買には、そういった「ゲーム的な感覚」が必要な部分があるため、
そういったものが「苦手」という人は確かに避けた方がいいのかもしせん。

***

ただ「3つ目のデメリット」として挙げた手数料やスプレッドについては、

「今現在は、このデメリットはほぼ無くなっている」
(それがほぼ無くなっている市場がある)


のが実情なのですが、この事は意外にそこまで認識されていません。

要するに手数料、スプレッドにおけるデメリットを完全に避けられる形で、
全く不利ではない条件でスキャルピングを行えるFX市場が存在するという事です。


手数料、スプレッドのデメリットを避けられるトレード市場について。

これまでスキャルピングトレードの対象となる市場(相場)は、
いわゆる為替(外貨)のFX(証拠金取引)を前提とする相場が主でした。

そして、為替のFXでは確かに手数料か、スプレッド、
そのいずれかがほぼ確実に「徴収される形」となっていたため、

「頻繁な売買を行えば行うほど利益を圧迫する傾向」

にあったんです。

ですが、今現在は「仮想通貨(主にビットコイン)」においても、
為替と同様のFX(証拠金取引)の市場が活発化している状況にあり、
仮想通貨のFXでは、為替のFXでは避けられなかった、

・手数料
・スプレッド


このいずれも「無いに等しい取引所」が幾つか存在します。

つまり、今はそれらが不利に働かない環境で

「頻繁な売買(スキャルピング)を存分に行える新たな市場が存在する」

という事です。



実際、私もスキャルピングトレードの主な対象は、

「仮想通貨(ビットコイン)のFX相場」

であり、これまで為替の相場で当然のように取られていた手数料、
スプレッドが「無い」という点が『更なる収益』に繋がっています。

むしろ仮想通貨のFXを行える取引所の中には、

「取引(売買)を行えば行うほど手数料がもらえる取引所」

なども存在するため、このような取引所では、
より有利にスキャルピングトレードを行えているくらいです。

つまり、以前は避けられなかったスキャルピングトレードにおける、
手数料、プレッドのデメリットは「市場(相場)」によって、

「今現在は完全に回避できるものになっている」

という事です。


株、仮想通貨、FXのスキャルピングトレードの真実。まとめ

以上の通り、一般的に言われているような

「スキャルピングトレードのデメリット」

にあたるものは、その反面で「それ以上のメリット」もあり、
今現在は解消できるようなデメリットも存在するような状況です。

最終的な見解や判断は、結局のところ
その人の「適性」や「視点」に左右されるところだと思いますが、
一般的に言われている事の全てが「真実」とは限りません。

だからこそ一度は自分自身の「体験」によって、
その最終的な判断を下すべきだと思います。

それこそ人それぞれの「適性」にあたるものは、

「実際にやってみなければ分からない」

というのが実情だからです。

それこそ私も最初はどちらかと言うとスキャルピングは否定派でしたが
いざやってみると、思ったより自分に合っていた・・・という感じで、
今は、日銭を稼ぐ感覚で空き時間にバリバリやっているくらいです(笑)

実際のところ、私のような境遇に至る人は多くいるはずです。

ここで挙げたメリット、デメリットを含めて是非、参考にしてみてください。

小野

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